リバプール遠藤、「持ち直し」を評価もピンチを現地指摘「危険なエリアで何度も安易にファウル」
リバプールはトッテナムに4-2で勝利
イングランド1部リバプールは現地時間5月5日、プレミアリーグ第36節でトッテナムと対戦し、4-2で勝利を収めた。日本代表MF遠藤航は先発出場して後半19分までプレー。タックルやファウルのところで何度か判断ミスが生じていたことを受け、現地メディアの中では「最高のパフォーマンスとは言えなかった」「危険なエリアでFKを与えてしまい、そのまま交代となった」と、軒並みやや厳しめの評価が揃っている。
ここ数試合の急ブレーキで優勝争いから後退したリバプールは、現在3連敗中でトップ4フィニッシュが厳しい立場にあるトッテナムをホームに迎え撃った。不調に苦しむチーム同士の対決となったなか、前半16分、FWコーディ・ガクポのクロスにFWモハメド・サラーが合わせて先制すると、同45分に波状攻撃から最後はDFアンドリュー・ロバートソンがネットを揺らして追加点を奪い、前半を折り返す。
後半に入ってからも、後半5分にガクポ、同14分にMFハーベイ・エリオットが追加点を奪い、4点のリードを奪う一方的な展開となったが、後半27分、32分と立て続けに失点し、楽勝ムードから一転。4-2で逃げ切ったものの、最後まで気の抜けない試合となった。後半19分まで出場した遠藤は堅実なプレーに徹していた一方、相手選手に振り切られる場面も少なくなく、本調子とは言い難いパフォーマンスとなった。
リバプール専門メディア「Liverpool.com」は、トッテナム戦に出場した選手を10点満点で採点。遠藤には「6点」を付け、「ポゼッションで苦戦し、危険なエリアで何度も安易にファウルを犯し、フリーキック(FK)を与えた。リバプールの中盤に求められるペースとしては、最高のパフォーマンスとは言えなかった」と厳しい評価を綴っている。
現地メディア「リバプール・ワールド」も「6点」を与え、「前半に何度かタックルでミスを犯したが、最終的には持ち直した。ただ、危険なエリアでFKを与えてしまい、そのまま交代となった」と指摘している。
現地メディア「This is Anfield」も「6点」の評価を下し、「遠藤は一時、素晴らしい成績を残していたが、現状の不振に疑いの余地はない。そのなかでも、今日は堅実な出来だったと言える」と言及している。
シーズンを通した過密日程で、ここ最近は疲労感を拭えない遠藤だったが、今できる可能な限りの貢献は示していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)