冨安健洋、ダービーフル出場も英メディア評価は二分「力強い」「球際はベストとは言えない」

フル出場の冨安健洋に及第点【写真:ロイター】
フル出場の冨安健洋に及第点【写真:ロイター】

冨安は左SBでフル出場…対峙したクルゼフスキと激しい攻防

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、4月28日に行われたプレミアリーグ第35節トッテナム戦でフル出場して3-2の勝利に貢献した。左サイドバック(SB)として存在感を示した一方で、英メディアでは「球際では必ずしもベストとは言えない」と指摘されている。

 冨安は立ち上がりから対面のトッテナムMFデヤン・クルゼフスキと激しいマッチアップを繰り広げるなか、前半15分に右コーナーキックを得ると、ニアに放り込まれたボールに冨安とMFピエール=エミール・ホイビュアが競る。これがホイビュアのオウンゴールを誘い、アーセナルがダービーで幸先良く先制に成功した。

 トッテナムも前半23分にDFミッキー・ファン・デ・フェンがこぼれ球を拾ってシュートを決めたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入した結果、オフサイド判定でゴールは取り消された。

 すると、アーセナルは前半27分にカウンターからブカヨ・サカが追加点を奪取。さらに、同38分には左サイドのコーナーキックからFWカイ・ハフェルツのヘディング弾で3-0とリードして前半を折り返した。

 冨安は後半3分にヘディングシュートを放ち、トッテナムゴールを脅かしたが、アーセナルは後半19分にGKダビド・ラヤのキックスミスが相手に渡り、DFクリスティアン・ロメロに流し込まれて1点を返されてしまう。

 さらにトッテナムは後半42分、VARの介入でPKを獲得。FWソン・フンミンが冷静に決めて1点差に詰め寄られたが、アーセナルは3-2で逃げ切った。

 データ分析会社「オプタ」の数値を元にデータを展開する「SofaScore」によれば、冨安は90分間の出場でボールタッチ33回、パス成功数19回中15回(パス成功率79%)、ドリブル成功数2回中0回、ブロック1回、インターセプト2回、タックル1回、ポゼッションロスト10回、ファウル4回、地上戦デュエル勝利数8回中1回、空中戦勝利数2回中0回という成績だったという。

 英紙「インデペンデント」は選手採点(10点満点)で「7点」をつけ、「SBらしい力強いパフォーマンス」と評価。一方、英メディア「フットボール・ロンドン」は及第点の「6点」で、「序盤の攻防ではボールへの寄せがやや甘かったが、試合が進むにつれてアジャスト。1対1の競り合いでは堅実だが、球際では必ずしもベストとは言えない」と、戦列復帰後まだ本調子ではないと見ていた。

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