久保建英の「貢献はチームに必要」 ソシエダ活性化を現地評価も同僚FW糾弾「失望」

ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】
ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】

久保にはポジティブな見解「創造性と深みを与えた」

 スペイン1部レアル・ソシエダは4月21日、ラ・リーガ第32節ヘタフェ戦で1-1のドローに終わった。現地メディアは「ヘタフェ戦の光と影」に焦点を当て、後半頭からプレーした日本代表MF久保建英にも言及している。

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 前半13分、ソシエダはMFシェラルド・ベッカーの突破からクロスに飛び込んだFWアンデル・バレネチェアのダイビングヘッドで先制。前半29分にはソシエダのGKアレックス・レミロが相手決定機を2度防いだ。しかし波状攻撃を続けるヘタフェに苦戦。右から上げられたクロスをFWフアンミ・ラタサにネットを揺らされた。

 この時点で得点はラタサとなっていたが、のちに得点者がMFオスカル・ロドリゲスに修正される。ラタサがネットを揺らす前、ロドリゲスのシュートがすでにゴールを割っていたことが確認されたためだった。

 久保は後半頭からバレネチェアと交代でピッチへ。同15分には味方を使ったワンツーから久保が抜け出し、右サイド深い位置へ侵入。華麗なターンからクロスを送るも得点にはつながらず。

 さらに同33分には、久保が左ライン際前線でスローインを受け、鋭い突破からラストパスを中央へ送る。ただFWウマル・サディクがワントラップから放った左足のシュートは、無情にもバーの上を飛んで行った。

 スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は試合を振り返り、そのなかで「久保の貢献はチームに必要なもの、すなわち創造性と深みを与えた」と日本人のプレーをポジティブな印象で捉えている。

「出番はそれほど多くはなかったが、出場したときはディフェンスを混乱させた。フィニッシャーには届かなかったものの、大きなメリットと質の高いバックラインへの侵入を2度見せた。チームに必要なアクセントを加えた」

 その一方で、「第一候補のストライカーの貢献はほとんどない」と最前線の決定力不足を指摘。途中出場で久保のクロスから決定機を迎えたサディクにも「再び失望」と落胆の声を伝える。

「彼は20タッチ中チームメイトへのパスは1本もなかった」と連係面での不安も挙げつつ「エリア内でフリーシュートを3本打ったが、その3本とも惜しくも外してしまった」とこちらも決定力に欠けた点に厳しい見解を示していた。

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