元日本代表FW武田氏が読売クラブ、ヴェルディ川崎時代を回想

　元日本代表MF前園真聖氏は、自身のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか？」に元日本代表FW武田修宏氏をゲストに迎え、“キング・カズ”と言われた元日本代表FW三浦知良についてのトークを展開した。

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　武田氏はヴェルディ川崎（現東京ヴェルディ）の一員としてJリーグ開幕の1993年に36試合17得点、翌94年に40試合23得点、95年に41試合20得点と活躍。カズこと元日本代表FW三浦知良（UDオリヴェイレンセ）とのコンビでゴールを量産した。

　当時のヴェルディは元日本代表10番のMFラモス瑠偉氏や元日本代表MF北澤豪氏ら華やかなメンバーが揃い、リーグを席捲。カズも1993年に36試合20得点、94年に22試合16得点、イタリア・ジェノアへの期限付き移籍もあった95年は26試合23得点の成績を残した。

　しかし、そのカズもブラジル・サントスから加入した読売クラブ（東京Vの前身）時代、90-91シーズンは18試合3得点、91-92シーズンは21試合6得点と決して大きな活躍を見せたわけではなかった。

　武田氏は「カズが加入する時の心境」を問われ、「5年間読売クラブでやっていて、ラモスさんのチームだった。今はカズさん凄いけど、当時はブラジルから来るとなっても『あっ、そうなんだ』と」とチーム内の反応を振り返った。

「（ヴェルディは）みんな個性が強いから、『そこまで凄いのか？』と。それからカズさんは大活躍したけど、当時は『ほー』くらい」

　これには、前園氏も「それは知らない」と驚きの表情を見せた。

　元オランダ代表FWヘニー・マイヤーが加入するなど、熾烈なポジション争いだっただけに、武田氏は「先発は前の日まで分からなかった」と語る。そのなかで、「慣れて軸になってきた」カズとのコンビネーションが次第に高まっていったという。

「カズさんブラジルのサッカーでドリブル。最初は日本のサッカーに慣れなかった。結果を出すことで認められる。カズさんは足元が上手い。俺はスピードがある。お互い違う性格で、お互いの良さが分かってきて機能した。あとはプライド。『ポジションを取らせないぞ』と」

　動画内では、当時の華やかなヴェルディのエピソードも数多く語られている。