シティ戦で3か月ぶりの復帰を果たした

　イングランド1部アーセナルは現地時間3月31日のプレミアリーグ第30節でマンチェスター・シティと敵地で対戦。シティの強力攻撃陣を零封し、スコアレスドローで試合を終えた。日本代表DF冨安健洋はこの試合で昨年12月31日以来の出場を果たした。アーセナル専門メディア「Pain in the Arsenal」は冨安の待望の復帰をこの試合のポジティブ要素として取り上げていた。

　リバプール、シティと三つ巴の優勝争いに身を置いているアーセナル。シティを相手に勝ち点3を獲得して頭一つ抜け出すことはできなかったとはいえ、敵地で勝ち点1を持ち帰ったのは大きな結果といえるだろう。それも多くのタレントを揃えるシティの攻撃陣を完璧に防ぎきったことは大きな自信にもつながるはずだ。

　この試合で冨安は後半21分にDFヤクブ・キビオルに代わって途中出場。ベルギー代表FWジェレミー・ドクとのマッチアップで堅実な守備を披露し、クリーンシートに貢献した。ふくらはぎの負傷で離脱していたこともあり、アーセナルでの出場は昨年大晦日の第20節フルハム戦（1-2）以来およそ3か月ぶりだった。

「Pain in the Arsenal」はこの試合のポジティブポイントの一つとして「待望だった負傷者の復帰」とレポート。冨安とガーナ代表MFトーマス・パーティの戦列復帰を歓迎した。そのなかで冨安についてはこのように言及されている。

「特に冨安は、オレクサンドル・ジンチェンコとユリエン・ティンバーの負傷によって苦しんでいる守備陣に必要な選手層をもたらしてくれる。この日本人DFの復帰はこれ以上ないタイミングといえるだろう」

　依然として最終ラインに怪我人が多く存在するなかで、“万能戦士”冨安の復帰はミケル・アルテタ監督にとってこれ以上ない朗報となっていたようだ。