遠藤航は「クロップ監督最後の掘り出し物」 ベルギー時代のコーチが明かす“影響力”とは?
シント=トロイデン時代のアシスタントコーチが語った
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は加入当初の低評価を見事に覆し、ユルゲン・クロップ監督の下で不動のレギュラーとして活躍している。遠藤がベルギー1部シント=トロイデンでプレーしていた当時にアシスタントコーチを務めていたイサメ・チャライ氏が日本代表キャプテンの影響力の大きさを称えた。英衛星放送「スカイ・スポーツ」がコメントを報じている。
遠藤は昨夏にドイツ1部シュツットガルトからリバプールへ完全移籍し、30歳で憧れだったプレミアリーグデビューを飾った。
イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンやブラジル代表MFファビーニョらの退団によって一新された中盤で遠藤はアンカーポジションのレギュラーを奪取。加入当初は獲得に懐疑的な声もあったが、ピッチ上のパフォーマンスでそうした雑音をかき消した。今やリバプールの守備に安定感をもたらす必要不可欠な存在だ。
そんな遠藤が2018年に欧州へ初めて渡ったのがベルギーのシント=トロイデンだった。当時のチームでアシスタントコーチを務めていたチャライ氏は「彼の最大の特性はチームにバランスをもたらすこと」と遠藤について語った。
「この選手は試合を読む力が非常に長けている。チームがボールを失った時、何をするべきかを常に考えている。ワンタッチ、ツータッチでプレーすることを好み、試合を複雑にすることがないし、テクニックにも優れている。そして何より非常に強いメンタリティーを備えている。彼は誰もが必要とする選手だ」
今季のリバプールは遠藤が先発出場したプレミアリーグでいまだ無敗という記録がある。また、遠藤が延長も含めた120分間フル出場したリーグカップの決勝ではチェルシーを下して今季初タイトルを獲得している。
「イングランドではまだあまり見られていないかもしれないが、彼はヘディングでゴールを奪うこともできるし、長い距離のいいシュートを持っている。だが、得点があろうとなかろうと、遠藤はすでにリバプールに必要な選手であることを証明している。クロップ監督最後の掘り出し物だ」
チャライ氏は遠藤がすでにリバプールに大きな影響を与えていると絶賛していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)