不遇の鎌田大地、ラツィオ補強“欠陥プラン”の犠牲者と伊指摘「選手だけが損した」
今季イタリア初挑戦も、十分な出番を掴めず苦境のシーズンに
イタリア1部ラツィオのMF鎌田大地はイタリア初挑戦となった今シーズン、十分な出番を掴めない状況が続き、去就問題も浮上。今後の動向が注目を浴びるなかでイタリアメディア「Minuti Di Recupero」は、夏にセリエAのクラブに加入した選手の失敗例の筆頭に鎌田を紹介している。
フランクフルトでは年間40試合に出場してきた鎌田だが、ラツィオではベンチスタートが定番になり、ここまで公式戦27試合の出場にとどまっている。シーズン序盤のナポリ戦(第3節)で決勝ゴールを挙げ、続くユベントス戦でもアシストを記録。大きな期待を集めたが、このままではこの2試合がラツィオでのハイライトとなることが濃厚だ。
記事では「チームの戦術に対応するのは簡単ではなく、さらにセリエAのようなフィジカルの強さが求められるリーグへの適応もすぐにできるわけではない。だが、最大の問題はロティート会長がセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの穴埋めとして求めたことだ」と、クラブの補強策に問題があると指摘した。
「鎌田は攻撃面に強みのあるMFであり、ゴール前の30メートルでプレーを作れる選手だ。そしてフィジカル面でもサビッチを思い起こさせる。ラツィオの会長が移籍金ゼロで獲得した時、彼は売却したセルビア人選手の穴埋めを何も払わずにできると夢見た。この極悪非道な補強プランの欠陥は、鎌田とミリンコビッチ=サビッチの適性の違いを理解していないことから起きていて、ラツィオの中盤のバランスを崩している。ミランであれば、プリシッチのポジションでプレーできたかもしれないが、サッリ監督にミリンコビッチ=サビッチの代役とされたことで、鎌田は出場機会を失い、この選手だけが損をする結果になった」
鎌田とラツィオの契約は今シーズンいっぱいまでとなり、今夏での退団報道も浮上。次の移籍先を探すためにもピッチでアピールをしたいところだ。