森保J、イラン戦の出場全選手「パフォーマンス査定」 交代策ハマらず、三笘も孤立で低評価は?【現地発】

イラン戦に出場した選手たちを査定【写真:Getty Images & 2024 Asian Football Confederation (AFC)】
イラン戦に出場した選手たちを査定【写真:Getty Images & 2024 Asian Football Confederation (AFC)】

イラン戦の出場メンバー16選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表は、2月3日にカタール・ドーハで行われているアジアカップの準々決勝を迎え、イラン代表に1-2で敗れた。5度目の優勝を目指していたなかで、まさかの8強敗退。後半は全く攻撃の糸口を掴めなかった。

 日本は前半28分にMF守田英正のゴールで先制し、リードして後半を迎えたが、後半10分に失点したシーンでは、FWサルダル・アズムンに縦パスが入った瞬間にDF板倉滉が相手MFに背後を取られ、同点弾を許してしまった。

その後は白熱の攻防が続き、日本の守備陣もイランの猛攻に耐えていたが、後半アディショナルタイム3分、相手がペナルティーエリア内で頭で落としたボールを板倉とDF冨安健洋が譲り合うような形になり、相手DFにかっさわれたところを板倉が足をかけてしまってPKを献上。これを決められ、敗れた。

 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶(シント=トロイデン)=★★★☆☆
 オフサイドだったものの1対1を2度セーブ。ここから乗ってきそうな出来だっただけに、敗退は悔やまれる。

<DF>
■伊藤洋輝(シュツットガルト)=★★★☆☆
 スペースを埋める守備で“黒子”的な役割を全うも、後半に三笘が孤立した場面の打開策がなかった。

■冨安健洋(アーセナル)=★★★☆☆
 90分通して唯一“闘って”いた。不調な板倉をカバーしつつも、ポジションが被ってしまってはできることも少ない。

■板倉 滉(ボルシアMG)=★☆☆☆☆
 失点シーンは特に寄せが甘く、終始不安定なプレー。早い段階で警告を受けた影響もあったか。「代表のピッチに立つ資格がない」と責任を感じたその思い、必ず晴らしてほしい。

■毎熊晟矢(セレッソ大阪)=★★☆☆☆
 前半に見せた美トラップの連発は素晴らしかった。だが、板倉との間を狙われ続け、中2日でタフさは見られず。ラッキーボーイになり切れなかった。

前田大然は持ち前の走力を活かして攻守に貢献【写真:ロイター】
前田大然は持ち前の走力を活かして攻守に貢献【写真:ロイター】

先制点の守田、存在感発揮の久保は及第点の出来

<MF/FW>
■遠藤 航(リバプール)=★★☆☆☆
 全試合フル出場の疲労が蓄積。後半に流れを変えるためのプランはなかったか。リーダーとして牽引してほしい。

■守田英正(スポルティング)=★★★☆☆(→後半45+9分OUT)
 完璧なシュートからの先制ゴールはお見事。後半、もっと中盤で圧倒して個のある三笘や中央の南野につなげたかった。

■細谷真大(柏レイソル)=※出場時間短く採点なし(←後半45+9分IN)
 この流れ、残り時間でここから点を入れろというのは酷すぎる。

■堂安 律(フライブルク)=★★★☆☆(→後半45+7分OUT)
 前半から守備に奮闘、かなりの運動量を消費した。“交代”を考えてのプレーだったと思うので、ガソリン切れは仕方なしか。ゴール前でのプレーに専念したかった。

■浅野拓磨(ボーフム)=※出場時間短く採点なし(←後半45+7分IN)
 あの時間からの投入じゃ何もできない。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★☆☆(→後半22分OUT)
 中央での存在感、相手の嫌がるプレーでじりじりストレスを与えていた。もう少しプレーできていれば……下がる時間が早くて残念。

■南野拓実(ASモナコ)=★★☆☆☆(←後半22分IN)
 守備に追われて攻撃ではチャンスなし。中央で脅威になりたかった。

■前田大然(セルティック)=★★★★☆(→後半22分OUT)
 前線からのプレスで相手に猛チャージ。かと思えば、とんでもない速さでのプレスバック。ピッチを縦横無尽に駆け回って攻守に貢献した。ピッチにいた時間、明らかに効いていただけにフル出場していれば勝機が高まったか。

■三笘 薫(ブライトン)=★★☆☆☆(←後半22分IN)
 ボールが入ってこなければチャンスの作りようもない。中盤からの詰まりを解消する工夫ができれば良かった。

■上田綺世(フェイエノールト)=★★★☆☆
 秀逸ポストプレーで先制点をお膳立てもゴールなし。ジャンプ力ありすぎての警告には苦笑いだった。

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