日本のバーレーン戦を中国はどう見た? 「強い相手に強く、弱い相手に強くない」評価の真意

日本はアジア杯ベスト16でバーレーンに3-1で勝利【写真:ロイター】
日本はアジア杯ベスト16でバーレーンに3-1で勝利【写真:ロイター】

日本はアジア杯ベスト16でバーレーンに3-1で勝利

 森保一監督率いる日本代表は、1月31日に行われたアジアカップの決勝トーナメント1回戦でバーレーンに3-1で勝利し、ベスト8進出を決めた。中国でも、この結果にさまざまな声が寄せられている。

 日本は前半31分、DF毎熊晟矢のミドルがポストに当たった跳ね返りをMF堂安律が押し込んで先制。前半36分にMF旗手怜央が負傷交代するアクシデントはあったが、後半4分にはMF久保建英が追加点を奪った。後半19分、GK鈴木彩艶のオウンゴールで1点を返されたが、同27分にFW上田綺世の個人技から3点目を奪い、3-1で勝利した。

 FIFAランキング(17位対86位)も踏まえれば順当な結果と言えるだろうが、中国では日本の勝利よりもGK鈴木のパフォーマンスに対するコメントが多い。中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」でフォロワー8万人のブロガーである汪星人哟(ワンシンレンヨ)は、試合の総評の最後に「次の相手はイランだが、鈴木のミスが日本にとって時限爆弾になるかもしれない」と締めた。ほかにも、「彼はハンディキャップか?」などと厳しく指摘する投稿も散見された。

 一方、有名ジャーナリストの潘偉力(パン・ウェイリー)氏は、「鈴木や浅野拓磨のミスは、かつて中国代表選手が批判されたミスよりも低レベル。中国の選手だったら批判の嵐だっただろう。それでも日本の実力なら致命傷にならない。中国の実力ではDFはミスをできないし、FWはすべてのチャンスを決めなければならない」と自国の状況を嘆いた。

 また、今後の展望について、上海のメディアで活動するジャーナリストの姫宇陽(ジー・ユーヤン)氏は、「ベスト8が決まったが、以前として日韓決勝の可能性がまだ高い」と決勝進出を有力視する。現役時代に大連でプレーしたMF朱暁剛(ジュ・シャオガン)氏は、「日本は強い相手に強く、弱い相手に強くない」と評価。逆に言えば、これから相手のレベルが上がるベスト8以降で、日本の本領が発揮されるかもしれない。

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