日本代表、FW「4つのオプション」の最適解は? アジア杯のキーマンを海外メディア選定

アジア杯のキーマンを海外メディア選定【写真:ロイター】
アジア杯のキーマンを海外メディア選定【写真:ロイター】

細谷、浅野は「上手く仕事をやり遂げられなかった」

 日本代表は1月31日、アジアカップの決勝トーナメント1回戦でバーレーンと対戦する。グループリーグ第2戦ではイラクに1-2で敗れたが、第3戦ではインドネシアに3-1で勝利。インドネシア戦で先発出場したFW上田綺世は2ゴールを挙げ、3得点すべてに絡む活躍を見せ、米スポーツ専門局「ESPN」は「上田綺世は日本をアジアカップの栄冠に導く男か」と特集を組んでいる。

 2010年大会以降、優勝から遠ざかっている日本だが、「ESPN」はその要因の1つとしてストライカーの不在を挙げている。

「彼らが誇る先を読めるプレーメーカーと流れるようなテクニックを持つウイングの供給が絶え間ないのに対して、攻撃の決定的な役割を果たす選手を生み出すことは本当に難しいことが示されている。それでも、水曜日のラウンド16でバーレーンとの試合を控えるこのアジアカップの日本は、答えを見つけたかもしれない」

 記事では、「森保一監督は4つのオプションをカタールで起用しているが、彼自身も攻撃を牽引するのに誰が適しているのかを見出せていないのかもしれない」とし、初戦で先発したFW細谷真央、第2戦で先発したFW浅野拓磨については「上手く仕事をやり遂げられなかった」と、評価した。

 そのうえで、グループリーグ第3戦で先発して2ゴールを挙げた上田については「彼の2点は、特別に派手だったわけではない。最初のPKは冷静にゴールの上隅に蹴り込まれたが、2本目はファーポストで完全にフリーとなったあと、堂安律からの完璧な低いクロスをシンプルに押し込んだものだ。それでも、全体的なパフォーマンスで森保監督を安心させた」と、ゴール以外のプレーにも注目した。

「上田は1トップとして数的不利に陥ることも多かったが、奮闘して攻撃を上手く引っ張った。オフザボールの動きの上手さとボールを持つ力強さは、先制点のPKにつながるファウルを誘発した。2点目の場面でもエリア内でスペースを見つけ、賢い動きを見せたことが追加点につながった。森保監督は選手をいじくり回すことで有名だが、そんな彼でも次の試合に上田の代わりにスタメンを務める選手を見つけることはできないだろう」と、バーレーン戦での連続スタメン出場を予想した。

 海外からも注目を集めている上田だが、この大会で日本代表のストライカーにおける序列の最上位に立つことができるだろうか。

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