遠藤航と「かつての同僚」 ベトナム人Jリーガーと開いた差を母国メディア指摘「全く違う姿に」
シント=トロイデンで共闘したコンフオンを引き合いに報道
日本代表MF遠藤航は、昨夏の移籍市場でイングランド1部リバプールへとステップアップした。現在はチームの要のアンカーを任されるほどに成長し、日本代表としてアジアカップへの参加が決まっている。そんななか、大会で対戦するベトナムメディアが、遠藤について取り上げた。
遠藤は2010年に湘南ベルマーレでJリーグデビュー。翌年にプロ契約を結び、計6シーズンプレーした。16年からは浦和レッズに渡り活躍すると、18年7月にベルギー1部シント=トロイデンへ初の海外挑戦に挑む。翌年の夏にはドイツ2部シュトゥットガルトへ期限付き移籍となり、20年4月より完全移籍に。チームは20-21シーズンのリーグ2位となり、1部リーグへと昇格する。
21-22シーズンにはキャプテンに就任し、残留争いに巻き込まれたチームで奮闘。最終節のケルン戦では劇的な残留決定弾を決めて、シュツットガルトのヒーローとなった。23年8月にリバプールへ完全移籍となる。同年12月にはクラブの月間最優秀選手に選出されるなど、その躍進は止まることを知らない。
ベトナムメディア「SOHA」は、遠藤と同時期にシント=トロイデンに在籍していた横浜FCのベトナム人FWグエン・コンフオンを引き合いに「遠藤航がかつてのチームメイト、コンフオンと再会できなかったのは残念だった」と報じた。
コンフオンは母国ホアンアイン・ザライFCでキャリアをスタートさせると、レンタル移籍を繰り返す。19年7月から半年間は、シント=トロイデンでプレーした。23年からは横浜FCに完全移籍している。ベトナム代表としても2015年よりプレーしているが、今回のアジアカップではメンバーに選ばれていない。
同メディアは「4年以上前、2人は同じシャツの色を共有し、シント=トロイデンでベンチをともにした」と当時の遠藤との姿を回想。「遠藤はベルギーのクラブからドイツに渡りシュツットガルトへ。コンフオンはベンチが続いた後スタンドに移り、彼はまもなく帰国。海外でのレンタル移籍を繰り返した」と行先の違いを報じた。
横浜FCでは昨季、コンフオンは1試合の出場のみ。「コンフオンが2023年アジアカップのベトナムのリストから除外されたのも無理はない」と冷静に分析している。その一方「30歳のミッドフィルダーは、ベルギーのシント=トロイデンにいた頃とは全く違う姿になっている。最も経験豊富なサムライであり(55試合に出場)、キャプテンマークを巻いている」と、遠藤の飛躍を称えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)