森保ジャパン、アジア杯26人「最新序列」考察 遠藤&守田のボランチ枠にニューフェイス台頭?…ヒーロー誕生も期待【コラム】
今月12日に開幕…日本は14日ベトナム戦でスタート
森保一監督率いる日本代表は1月1日、今月12日に開幕するアジアカップに向けたメンバー26人を発表した。昨年11月シリーズで追加招集となったMF佐野海舟やFW細谷真大が選出され、常連のMF鎌田大地、MF田中碧、FW古橋亨梧らが選外に。2011年以来3大会ぶりの優勝を狙う森保ジャパンの「最新序列」に注目する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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◇ ◇ ◇
<GK>
◎鈴木彩艶(シント=トロイデン)
〇前川黛也(ヴィッセル神戸)
野澤大志ブランドン(FC東京)
※◎=スタメン候補
守護神ロードを突き進むのはパリ五輪世代の鈴木。決勝まで進めば最大7試合に出場し、大きな経験を積むことができる。鈴木にとっては大事な大会になる。これまで鈴木とポジションを争ってきた大迫敬介(サンフレッチェ広島)は負傷の影響で選外。アジア杯は簡単な大会ではなく、PK戦になる可能性もある。ここで存在感を高めたいところだ。
<DF>
◎菅原由勢(AZアルクマール)
◎冨安健洋(アーセナル)
◎板倉 滉(ボルシアMG)
◎伊藤洋輝(シュツットガルト)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
中山雄太(ハダースフィールド・タウン)
谷口彰悟(アル・ラーヤン)
町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)
渡辺 剛(ヘント)
※◎=スタメン候補
森保ジャパンの最終ラインは固まりつつあるが、谷口や町田を含めた“バックアップ組”の安定感が増している。板倉、冨安が負傷明けという状況を考えても2人に負荷をかけすぎずにローテーションすることが可能。これまでもさまざまな組み合わせでセンターバック(CB)コンビを組んできたこともあり、アジア相手に鉄壁な守備が期待できる。
直近で急成長しているのが毎熊。昨年9月シリーズの初招集から着実にプレーの幅、思い切りの良さを発揮しており、MF伊東純也らとの連係も高まっている。菅原を脅かす存在へなりつつある。左サイドバック(SB)も伊藤、中山の争いはまだまだ熾烈。逆に言えば誰が出ても大きくクオリティーが落ちることのない層の厚さが森保ジャパンの強みだろう。
三笘のコンディションがカギを握る
<MF>
◎遠藤航(リバプール)
◎伊東純也(スタッド・ランス)
◎中村敬斗(スタッド・ランス)
◎守田英正(スポルティング)
◎久保建英(レアル・ソシエダ)
三笘 薫(ブライトン)
旗手怜央(セルティック)
堂安 律(フライブルク)
南野拓実(ASモナコ)
佐野海舟(鹿島アントラーズ)
※◎=スタメン候補
ボランチの遠藤と守田は盤石。昨年11月に追加招集された佐野がアジア杯行き切符を掴み取り、ボランチ3番手の位置につける。ただ、遠藤はリバプールで連続出場を重ねており、佐野のアンカー起用は十分可能性はある。
注目は左サイド。昨年12月下旬に左足首を負傷した三笘の状態は万全ではなく、グループステージの起用は困難な可能性がある。主軸は三笘ながら、アジア杯に限れば序盤は中村がスタメン候補。国際Aマッチ出場5試合で5ゴールという圧倒的な決定力はアジア相手に絶対必要となる。ジョーカー起用の三笘のコンディションが上がり、決勝トーナメントに差し掛かればスタメンが入れ替わる可能性はある。右サイドの伊東、トップ下の久保とともに2列目の面々は豪華な顔ぶれ。「4-1-4-1」システムでは旗手や堂安、南野らはインサイドハーフ起用の可能性もある。
状態が不透明な上田と浅野…“ヒーロー”誕生に期待
<FW>
◎上田綺世(フェイエノールト)
浅野拓磨(ボーフム)
前田大然(セルティック)
細谷真大(柏レイソル)
※◎=スタメン候補
軸は上田になってくる。ただ、昨年末の合宿では上田、浅野ともに別メニュー調整だったため、コンディション状態が現在では不透明。14日に初戦を迎えるグループステージまで約2週間弱あるため、回復に期待したい。浅野、前田は2列目での起用の可能性もある。パリ五輪世代の絶対的エース細谷も11年に優勝した際の李忠成氏のように一躍“ヒーロー”になれるか。