エース10番・堂安律、アジア杯制覇を“厳命” 過去2大会でV逸「日本はそれじゃダメ」
タイ代表と元日に代表史上初の国際親善試合を実施
森保一監督率いる日本代表は1月1日、国立競技場でタイ代表との国際親善試合を行い、5-0の勝利を飾った。後半頭から投入されたMF堂安律は、停滞感の漂った攻撃の流れを一変させ、前半5分の先制点に絡むなど存在感を放ったなか、アジアカップ制覇へ強い覚悟を覗かせた。
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日本は今月12日にカタールで開幕するアジアカップに臨むなかで、その前哨戦としてタイと対戦。代表デビュー組を交えたメンバー構成となったなかで前半から攻めあぐねる場面が目立った。後半から堂安とMF中村敬斗を投入すると同5分、堂安のサイドチェンジを起点にMF田中碧が先制点を奪った。
トップ下でピッチに入った堂安は「(パスを)間で受けることを意識しながら、(伊東)純也君含め個の能力が高い選手がいたので、前にシンプルにつければ自分がボックスに入っていけばチャンスが生まれると思っていた」と冷静に分析。実際に日本に流れを引き寄せる働きを実現した。
田中のゴールで先手を奪った日本は、その後、相手のオウンゴールを含む4ゴールを積み重ねて、2024年初勝利。エースナンバー10を背負う堂安は「数字は欲しかった」と本音を覗かせつつも「攻撃のギアを上げてほしいと言われていた。結果的にはその通りに5点決められたので良かった」と安堵した。
カタールで行われるアジアカップでは、優勝へ強いの覚悟も滲ませる。堂安は前回の2019年大会で初出場。その大会では決勝でカタールに敗れ、タイトルを逃す苦い思いを経験した。試合前、スタンドからは日の丸のコレオグラフィーが出現し、その上には「KING OF ASIA」の文字が提示。言葉に力を込め“厳命”した。
「アジアの頂点には常にいなければいけないと思う。サポーターがキング・オブ・アジアと出してくれたけど、自分たちはみんなそれを求めている。(2大会優勝から遠ざかっている)日本はそれじゃダメだと思う。もっと厳しい目で自分たちはいなければいけないと思う」
タイ戦で改めてその存在価値の高さを示した10番は、日本へ5度目のアジアタイトルをもたらすべく、その決意を改めて表明した。