名将クロップ、遠藤航を絶賛「なんて男だ」 アジア杯参戦有力に嘆き「慣れてきたのに残念」
バーンリー戦で先発フル出場、攻守に存在感発揮
イングランド1部リバプールは現地時間12月26日、プレミアリーグ第19節のバーンリー戦に臨み、敵地で2-0と勝利した。日本代表MF遠藤航は先発フル出場し、勝利に貢献したなか、ユルゲン・クロップ監督は「とても重要な存在だ」と賛辞を送るとともに、アジアカップ出場が有力視される状況を嘆いた。
遠藤は、MFアレクシス・マック・アリスターが負傷離脱するなか、公式戦7試合連続で先発出場。持ち前の出足鋭い守備でピンチの芽を摘むだけでなく、積極的に攻撃にも顔を出した。前半40分にはペナルティーアーク手前で味方からパスを受けるとそのまま際どいコースへシュートを放ったが相手GKのセーブに遭った。
FWダルウィン・ヌニェスの先制点で1-0とリードして迎えた試合終盤には、ハーフウェーライン付近に転がったルーズボールをいち早く拾い、そのままカウンターへ。このプレーが起点となり、FWディオゴ・ジョッタが貴重な追加点を奪取。攻守にわたり存在感を発揮した遠藤のパフォーマンスには、クロップ監督も手放しで称えている。
クラブ公式サイト上では、試合後のコメントが掲載。指揮官は「なんて男であり選手なんだ。とても重要な存在だよ」と賛辞を送り、「今日の試合は素晴らしかった。これは触れておかなければならないことだが、彼(遠藤航)がプレミアでのプレーに慣れてきたにもかかわらずアジア杯に参加しなければならないのは少し残念だ」と、日本代表への招集が濃厚となっている状況を嘆いた。
続けて「(次節の)ニューカッスル戦は我々とともにいるが、少なくとも1月は彼なしで戦わなければならない。何人かの選手不在を受けて、我々は別の戦い方を見つけなければならないし、それができると思っている。ただ、少なくとも今は遠藤に対し非常に満足している。真価を発揮するのに少しの時間を要したが、私たちは今それを目の当たりにしている。本当に満足だよ」とも語った。
今夏のリバプール移籍当初こそ、プレミアリーグへの適応に苦戦した遠藤。しかし、チーム加入からおよそ4か月余りが経った今、その壁を徐々に克服し、信頼を寄せられるまでになった日本人MFは、世界屈指の名門クラブで着実にその立場を固めようとしている。