「止める自信あるので」 佐野日大を8強に導いたGK中村、なぜ2本のPKストップは生まれたのか

終盤に追いつかれる劇的な展開もGK中村は勝利を確信

「PKになってくれればもうチームに勝ちをもたらせる自信があった」

 敗戦の危機に直面したチームを救い、佐野日大(栃木)のゴールマウスを守るGK中村一貴の口は滑らかだった。一条(奈良)との一戦では試合終了間際に同点とされてPK戦にもつれ込む激戦となったが、守護神が2本のPKストップを披露。PKスコア4−3の勝利に大きく貢献した。

 佐野日大は前半19分にDF梅澤崚が約25メートルの距離からダイレクトボレーを決めて先制。同点に追いつかれるも、同40分にFW大熊啓太がヘディングシュートを決めて勝ち越した。

 そのまま2−1で終了と思われた後半39分に混戦から一条MF加茂裕輝がこの日2点目を決めて追いついた。劇的な展開となったが、この場面でも中村は全く焦ることはなく勝利を確信していたという。

「PKになって欲しいと思っていました。自分はPK止める自信があるので。PKになってくれればもうチームに勝ちをもたらせる自信があった。自分が止めれば勝てると思うし、仲間が絶対に決めてくれると信じていた」

 

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