日本人選手の飛躍は「脱・根性論」!? 海外メディアが注目「科学技術だけに頼って世界で戦うことは難しい」

海外で活躍する日本人選手たち【写真:ロイター & 徳原隆元】
海外で活躍する日本人選手たち【写真:ロイター & 徳原隆元】

サッカー界では三笘や久保、野球界では大谷、バスケ界では八村らが世界で活躍

 今、日本人スポーツ選手は世界でも一目置かれる存在となりつつある。サッカー界ではMF三笘薫(ブライトン)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)、プロ野球界では大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース加入決定)、バスケットボール界では八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)ら、成功を掴む選手が増えている。中国有数のスポーツメディア「網易」は「昭和の“根性論”との決別」が、飛躍の要因だと着目している。

「日本人は身体能力やフィジカル面で劣り、欧米のトップ選手には太刀打ちできないという意見もあったが、どうすれば日本人は世界の舞台で実力を発揮できるのか。昭和のいわゆる『根性論』とは異なり、科学と結び付いた『根性論』が今日の日本選手の成功の大きな要因となっている」

 記事では、野球界の大谷翔平や山本由伸、ボクシング界の井上尚弥、サッカー界の三笘薫や久保建英、バスケットボール界の八村塁と渡邉雄太と、世界の舞台で成功を掴もうとする日本人選手たちの名前を列挙。「科学技術だけに頼って世界で戦うことは難しい」とも見解を述べている。

「そのなかで、海外に渡った日本人アスリートたちは、真の勇気を示していることが分かる。サッカー界では、国や家族の期待を背負ってヨーロッパでプレーするアフリカ出身のサッカー選手たちに『根性』が見受けられた。『厳しいトレーニングでも歯を食いしばって、叱られても文句を言わない』という昭和時代の歪んだ“根性論思想”は、実は日本以外では希薄になっている。努力も大切だが、成長し続けるためには忍耐力も欠かせない。科学技術を鵜呑みにするのではなく、自ら考え、必要なことを学び、失敗を繰り返しながら修正して、科学と忍耐を効果的に融合させることが必要だ。それが今、世界で活躍する日本人アスリートを支えている理由の1つである」

 海外で活躍する選手が今後さらに増えていけば、日本のスポーツ界の評価は一層高まりそうだ。

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