久保は試合後に自身SNSで当該シーンを投稿

　スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間12月21日、ラ・リーガ第18節カディスとの対戦で0-0と引き分けた。現地紙は「ソシエダの選手は、一部のカディス側の暴力的な行為に寛容であったレフェリングに、かなり腹を立てていた」とソシエダ側の不満の判定について報じている。

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　日本代表MF久保建英もスタメンに名を連ねたカディス戦。アウェーに乗り込んだソシエダは相手と拮抗した戦いを繰り広げ、試合をスコアレスドローで終えた。しかしこのゲームで目立ったのは、激しいラフプレーの一面だったようだ。

　その被害は久保にも広がる。前半終了間際、ボールを保持する久保は相手MFルベン・アルカラスと対峙。かわされたアルカラスが右手を勢いよく振り落とし、久保の脇腹を殴打してしまう。この接触で久保は苦悶の表情を浮かべてうずくまることになったが、イエローカードすら提示されることはなかった。

　後半39分にもアルカラスと対峙した際、久保は腕を掴まれ振り回すように投げ飛ばされる。今度はイエローカードが提示されたこのラフプレーには、さすがの久保も苛立ちを露わにしていた。こうした背景を踏まえ、久保は試合後にアルカレスから受けた脇腹殴打のシーンを、自身の公式インスタグラムのストーリー機能（24時間で消える動画・画像）で投稿している。

　そんなSNS投稿に反応したのが、スペイン紙「Estadio Deportivo」だ。同紙は「ソシエダのカディスに対する苦情。ソシエダの選手たちが、対戦相手カディスの一部の選手が行ったプレーの厳しさに苦言を呈した。久保とレミロはそれを証明する画像をSNSで公開した」と、久保とGKアレックス・レミロのSNS投稿について報じている。

　記事では久保らの投稿を取り上げ「彼らの個人アカウントを使って、自分たちの基準に従って公正なレフェリングが行われなかった試合の画像をいくつか紹介した」と、判定に対する不満を抱えた発信について触れた。

「ピッチ上では、キーラン・ティアニー、マルティン・スビメンディ、アリツ・エルストンドらもアルカラスの行為に抗議していた。そして久保は試合後、アルカラスが彼の腹を殴った行為をインスタグラムに投稿した」

　一方でGKレミロはチームメイトの久保に対するアルカラスの2度目の反則に怒って抗議し、イエローカードをもらっている。自身のSNSで「すべてがピッチの上でうまくいくとは限らない！」と、不満の言葉を漏らしていた。

　スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」によると、「肋骨にヒビが入った可能性がある」との見解も出ている。来年1月以降に日本代表としてもアジアカップなど重要な試合を控えるなか、久保の状態が心配されていた。