リバプールはブレントフォードに3-0の快勝　遠藤はフル出場を果たす

　イングランド1部リバプールは現地時間11月12日、プレミアリーグ第12節でブレントフォードと対戦し、3-0で勝利を収めた。日本代表MF遠藤航は先発フル出場を果たした一方、後半にはスライディングタックルで相手選手の足に突進する場面があった。退場には至らなかったが、英紙は「レッドカードを免れた事態にファンが激怒し、VARを非難した」と見出しを打ち、判定が物議を醸していると指摘している。

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　今季アンカーで主力を務めているMFアレクシス・マック・アリスターが累積警告による欠場のため、遠藤が先発に抜擢された。試合はFWダルウィン・ヌニェスが立て続けにゴールネットを揺らすも、VAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）によっていずれも取り消されることに。それでも前半39分、華麗な連携から最後はFWモハメド・サラーが先制点を奪うと、後半17分に再びサラーがヘディングで追加点。同29分にはFWディオゴ・ジョタがミドルシュートを叩き込んで、3-0の快勝を収めた。

　先発フル出場した遠藤は、守備面でクリーンシートに貢献した一方、後半にはコントロールミスでボールを失った際のスライディングタックルで相手MFクリスティアン・ノアゴールの膝を蹴ってしまった場面があり、VARの対象となったが、間一髪で退場を免れていた。しかし、イエローカードも提示されなかった判定に英紙「デイリー・メール」は「リバプールのワタル・エンドウがノアゴールへのタックルもレッドカードを免れた事態にファンが激怒し、VARを非難した」と見出しを打ち、遠藤の“お咎めなし”が物議を醸していると指摘している。

　記事では「このリバプール選手のタックルで、スパイクが（クリスティアン・）ノアゴールのすねを刈った。両選手ともボールに向かって突進したことを踏まえると、処罰を巡るジャッジは確かに難しかった」としつつ、「ただ、エンドウに警告すらなかったのが意外だった。見物人の多くは、この行為によって退場すべきだったと強く主張している」と指摘していた。

　10月26日に行われたUEFAヨーロッパリーグ（EL）グループステージ第4節トゥールーズ戦（2-3）でも、遠藤は足裏で踏みつけるタックルや遅れた背後からのチャレンジがありながらも、退場処分は免れていた。今回もレッドカードは回避されたが、退場と紙一重の際どいタックルが脚光を浴びていた。