レアル・ソシエダが異例声明「犯罪者を追跡する」 暴挙に会長怒り「認めるつもりはない」

CLベンフィカ戦後にソシエダ会長が異例の声明【写真:ロイター】
CLベンフィカ戦後にソシエダ会長が異例の声明【写真:ロイター】

本拠地で暴挙を働いたベンフィカの一部過激ファンを非難

 スペイン1部レアル・ソシエダは現地時間11月8日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節でベンフィカと対戦し、3-1で勝利した。残り2試合を残し決勝トーナメント進出を決めたなかで、本拠地に訪れたベンフィカの一部過激ファンが暴挙を働いたため、ジョキン・アペリバイ会長が怒りの声明を発表している。

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 ソシエダは前半6分にMFミケル・メリーノが先制ゴールを挙げると、その5分後にはMFミケル・オヤルサバルが加点。同21分にもFWアンデル・バレネチェアが3点目を決め、優位な試合展開のまま3-1で快勝。スタメン出場した日本代表MF久保建英は2得点に絡む働きを見せ、決勝トーナメント進出に貢献している。

 ソシエダの本拠地「レアレ・アレーナ」で行われたこの試合では、ベンフィカの一部過激ファンがスタンドで発煙筒を使用し、騒動に発展。スペインラジオ局「Cadena SER」によると少なくとも7人が拘束され、ネジ、爆竹、ライターなどが押収されたという。さらに試合前にはスタジアム周辺で暴動も起こしていたようだ。

 クラブは公式サイトを通じて、アペリバイ会長の声明を発表。「この素晴らしい夜に心苦しいが、ファンに謝罪したい。私たちはベンフィカファンから多くの物を押収し、数え切れないほどの捜索が行われたが、すべてを押収することはできなかった。ラ・レアルは発煙筒を発射した犯罪者に対して刑事訴訟を起こす予定だ。我々はそれを認めるつもりはない。あらゆる手段を使って犯罪者を追跡するつもりだ」と怒りを露わにした。

 クラブは20シーズンぶりとなるCLベスト16進出の快挙に沸いたものの、一部ベンフィカファンの愚行により、歓喜のムードに水を差されてしまった。

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