レアルの政治力は健在!? 補強禁止処分の軽減にバルサ地元紙は「スキャンダル!」

夏の移籍市場での補強が可能になるも、レアル側は「完全無罪」にならず不満

 レアル・マドリードは18歳未満の選手の国際移籍に関する規定違反により、FIFA(国際サッカー連盟)から2017年1月と同年夏の移籍マーケットでの選手補強禁止処分が下されていたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)によって処分が軽減されることが決まった。

 しかしレアル側は、「処分が完全に取り消されることはなかった」と強気の姿勢を崩していないことを、バルセロナ寄りのスペイン紙「スポルト」が、「スキャンダル! レアル、来夏の選手補強許可」との見出しで報じている。

 当初レアルは同都市のアトレチコ・マドリードとともに、17年冬と夏の補強禁止処分が下るはずだったが、CASに対して処分の異議申し立てを行い、夏の移籍市場での処分については取り消された。

 それでも“白い巨人”は、「完全無罪」を主張している。クラブは声明のなかで「FIFAが当初下した処分の不公平さが強調されたが、CASはそれを完全に覆す勇気を欠いた」と、今回の裁定にも納得していないことを明かした。

 レアルはFIFAクラブワールドカップ決勝、鹿島アントラーズ戦でDFセルヒオ・ラモスが2枚目の警告を受けるかと思いきや、ザンビア人主審のジャニー・シカズ氏がイエローカードを掲示しなかった裁定が、世界的に物議を醸した。今回の移籍禁止処分の軽減も含めて、クラブの政治力の強さを思わせる出来事が続いている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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