アーセナル指揮官は怒り露わ…ニューカッスル得点のVAR判定で英国内物議 「過去最も複雑」「抜け穴」

ニューカッスル対アーセナルでの得点シーンが物議【写真:ロイター】
ニューカッスル対アーセナルでの得点シーンが物議【写真:ロイター】

ニューカッスルの得点シーンに英国内で意見が分かれる

 イングランド1部アーセナルは現地時間11月4日、プレミアリーグ第11節でニューカッスルと対戦し0-1で敗れた。適地で今季初黒星を喫したなか、勝敗を分けたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が物議を醸している。

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 セント・ジェームズ・パークで行われた一戦は、両軍とも一歩も譲らない白熱した展開に。両チームとも決め手に欠きゴールが遠かったものの、試合は後半19分に動いた。

 右サイドを駆け上がったジェイコブ・マーフィーがペナルティーエリア(PA)内でFWジョエリントンからのスルーパスを折り返すと、ボールはそのまま流れ逆サイドへ。ゴールラインを割ったかに思えたが、フォローに来たMFジョゼフ・ウィロックがこれを残し、PA中央に浮き球のクロスを供給。FWジョエリントンが合わせ、こぼれたところを最後にMFアンソニー・ゴードンが押し込んだ。

 結局これが決勝点になったとはいえ、ゴールが認められるまでにVARによる長い確認作業が行われた。論点の1つは、ウィロックがクロスを供給するまえにボールがゴールラインを割っていたか否か。次にジョエリントンが競り合った際のプレーがファールだったか、さらにこぼれ球を詰めたゴードンの位置がオフサイドだったかもチェックの対象となった。

 ただ、判定はいずれも問題なし。アーセナルのミケル・アルテタ監督は試合後に「得点が認められたことはまったくもって恥だ」と語るなど、疑惑のジャッジに怒りをあらわにしている。

 今回の事象について、英メディアでは意見が分かれているようだ。英紙「デイリー・ミラー」は「過去最も複雑なVARチェック」と報道。「ゴードンがオフサイドだったか分からない」と伝えるなど、ゴール判定を覆す決め手が欠けているとの見方を示している。一方で英メディア「スポーツバイブル」は、得点が認められたことを「VARの抜け穴」とバッサリ。今回の判定に対する否定的な見解を報じた。“疑惑の判定”は、国内外でしばらく議論を呼ぶことになりそうだ。

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