ACL女子プレ大会が開幕 “日本代表”の浦和L主将が語った参戦意義「WEリーグにも生かせる」

浦和レッズレディースの柴田華絵【写真:Getty Images】
浦和レッズレディースの柴田華絵【写真:Getty Images】

女子版ACLのプレ大会に出場、浦和Lキャプテン柴田が意気込み

 三菱重工浦和レッズレディースは、女子版のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のパイロット版として初開催される「AFC Women’s Club Championship 2023」に出場するためにタイ入りしている。11月6日の初戦に向け、主将のMF柴田華絵がオンラインで取材対応し「日本の代表として出場できている責任を持って戦いたい」と話した。

 アジアサッカー連盟(AFC)は今年8月に、2024-25シーズンに女子ACLをスタートすると発表した。そのパイロット版として今大会はアジアから8チームが参加して行われるが、日本からは昨季のWEリーグを制した浦和が出場する。4チームずつが2グループに分かれ、タイとウズベキスタンでグループステージを集中開催。24年に首位通過の2チームによる決勝戦が行われる方式になっている。

 浦和はタイで、スリー・ゴクラム・ケララFC(インド)、バンコクFC(タイ)、花蓮女子FC(台湾)と対戦する。浦和は1日にタイ入りし、2日にはなでしこジャパン(日本女子代表)としてパリ五輪アジア2次予選を戦ったメンバーも合流。6日から12日まで中2日で3試合を行う厳しい日程の大会に臨む。

 柴田は現地の気候を「日本の夏に似ている」と、高温多湿の環境だと話した。試合までの準備について「日本とは違うグラウンドなので慣れていきたい。(プレーも)日本の選手と違うタイミングがある。なでしこジャパンがインドと戦った試合は見たけれども、日本の選手と違った戦い方をしてくると思う。常に平常心で、メンタル的なこともコントロールしていきたい」と、国際大会ならではの難しさについて話した。

 女子のクラブ単位での国際大会はまだまだ数が非常に少ないが、浦和は男子チームがACLを3回制している。浦和のクラブ名はアジアのサッカーシーンでは有名なものになっているが、柴田は「なかなか無い機会なので、日本の代表として出場できている責任を持って戦いたい。勝つことで浦和レッズという名前も世界に広められたらと思う」と意気込んだ。

 昨季のWEリーグを制した浦和だが、今季のWEリーグカップではグループステージで優勝したサンフレッチェ広島レジーナと同組で敗退。柴田はその課題を「あまりゴールできていなかった」と話し、ここまでチームでも重点的に取り組んできたと話す。そして、この大会を終えるとリーグ戦がスタートすることも踏まえて「中2日で3試合なので、普段はない日程でハードになる。海外での開催という不慣れな部分もあると思うけど、それを乗り越えることで私たちもチームとして強くなれる。この戦いをすることで、WEリーグにも生かしていけると思う」と、これからのシーズンも見据える。

 来シーズンからの本格的な女子ACLに向けたプレ大会とはいえ、アジアの頂点を目指す戦いには変わらない。浦和がタイでの厳しい3試合を乗り越えて決勝への切符を掴むことが期待される。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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