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32歳でまさかの引退…アザール、キャリア終焉の真相告白 「練習を楽しめなくなった」
10月10日に現役引退を表明、母国紙に明かした決断経緯
元ベルギー代表MFエデン・アザールが現役引退を発表した。32歳の若さでピッチに別れを告げた男は「もう練習を楽しめなくなっていた」と引退を決めた理由を明らかにしている。ベルギー紙「L’Avenir」が報じた。
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アザールはフランスのリールで頭角を表し、2012年にチェルシーに移籍。圧倒的なテクニックとスピードを生かしたドリブルと高い得点力を武器に、未来のバロンドール受賞が期待されるほどの活躍を見せた。
しかし、19年のレアル・マドリードに移籍後は怪我に苦しみ、スペインの地にインパクトを残すことはできず、昨季終了後にクラブと契約を解除。現役続行の可能性も報じられていたが、10月10日に現役引退を表明した。
アザールは引退について「難しいとは言わないが、簡単(な決断)ではなかった。前から考えていたから、それが助けになった。サッカー以外にもやりたいことがあるから、冷静に判断することができた」と振り返っており、プレーへの未練は残っていない様子だ。昨年末のカタール・ワールドカップ(W杯)後にベルギー代表から引退していたが、その時点ですでに現役引退の意志も固まりつつあったという。
「代表を引退した時からすでに(現役引退を)考えていた。レアルで複雑な時を過ごしていたからね。ピッチに立つことを楽しめなくなったら辞めると言っていた。お金のためだけにプレーしたくなかった。それが一番の解決策だった。もう練習を楽しむこともできなかったし、それ以上プレーすることもなかった。シンプルな決断だった」
レアルを退団したあとにはアメリカやサウジアラビアといったクラブからの関心も伝えられていたアザールだが、高額のサラリーを求めて移籍する選択肢はなかったという。また、新天地の候補としてロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズなど母国ベルギーのクラブの名前を挙がっていたが、具体的な話は何もなかったと明かしている。
「(ベルギーからのアプローチは)何もなかった。でも、それもメルカート(移籍市場)の一部だ。自分の名前が多くのクラブと結び付けられているのを見るのは興味深いものだった。それがベルギーのクラブならなおさらだ。だけど、ベルギーのクラブでプレーするチャンスはなかった。素晴らしい話だけど、実現することはなかった」
引退後のキャリアについては明らかにしていないアザールだが、「いつかサッカーが恋しくなる日が来るのは間違いない」と語り、サッカーに再び関わる可能性も示唆している。18年のロシアW杯でベルギーを史上最高の3位に導いた偉大な選手がどのような道に進むのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)