英記者がチュニジア戦先発11人を採点 完封勝利に貢献したボランチ&攻撃起点の4人に高評価、課題を残した選手は?

英記者がチュニジア戦の先発11人を採点【写真:徳原隆元】
英記者がチュニジア戦の先発11人を採点【写真:徳原隆元】

【識者の目】遠藤、守田、旗手、久保により高い評価

 日本代表は、10月17日にチュニジア代表と対戦し、2-0で勝利した。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。「力強いパフォーマンス」と攻撃牽引のMF久保建英(レアル・ソシエダ)に賛辞を贈っている。

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 日本代表・チュニジア戦の先発メンバー採点(10点満点)

<GK>
■鈴木彩艶(シント=トロイデン) 6点
 これ以上ないほど快適な夜を過ごした。サムライブルーで2度目の先発出場。日本が完全に支配していたこともあり、前半はほとんどアクションを起こすことがなかった。

<DF>
■菅原由勢(AZアルクマール) 6点
 またも堅実なパフォーマンスで、右サイドバックのナンバーワンチョイスであることを強調した。ポジションの規律を守り、サイドからの攻撃の脅威となっていた。

■板倉滉(ボルシアMG) 6点
 冨安健洋とコンビが日本最高のセントラル・ディフェンスであることを森保一監督に証明した。彼のアスリート能力と試合を読む力、そして粘り強さが彼の立場を保証している。

■冨安健洋(アーセナル) 6点
 この13か月で2度目のクリーンシートを達成し、快適な夜を過ごした。パスがうまくいかない場面も少しあったが、中盤まで上がっていく場面では存在感を示した。

■中山雄太(ハダースフィールド・タウン) 6点
 この前のカナダ戦よりも攻撃的な場面で存在感を示し、左サイドの旗手怜央とコンビが上手く機能していた。この2試合での堅実なパフォーマンスで、このポジションを自分のものにする確かなチャンスを掴んだと感じているはずだ。

<MF/FW>
■遠藤航(リバプール) 7点
 守田英正とのパートナーシップは重要な役割を果たし、日本のエンジンルームは試合を支配していた。2人はチュニジアには手に負えないほどのペースでお互いにボールを動かし、チームメートの元へとボールを運んだ。

■守田英正(スポルティング) 7点
 試合を通じて粘り強く、活発なパフォーマンス。田中碧に代わって遠藤航とコンビを組み、中盤に力強さと狡猾さをもたらした。チュニジアにボールを持つ時間をほとんど与えず、チームを前進させた。

■伊東純也(スタッド・ランス) 6点
 いつものエネルギーは少し欠けているように見えたが、それでも重要な2点目を決めてチュニジアの反撃を許さなかった。

■久保建英(レアル・ソシエダ) 7点
 このチームにおけるクリエイティブな面での重要性が増していることをあらためて示す力強いパフォーマンス。アタッキングライン全体を縦横無尽に動き回る柔軟性によって、あらゆる角度から相手ディフェンスの穴を空けることができる。

■旗手怜央(セルティック) 7点
 複雑な夜。先発の機会は珍しいが、うまく試合に入り、運も絡んだとはいえ、先制点に貢献した。あらゆる距離のパス能力を発揮し、三笘薫の不在を補うのに十分な働き。

■古橋亨梧(セルティック) 6点
 試合の序盤は自信を失っているように見えた。シュートを打てるポジションにいながら、余計なボールタッチでチャンスを逃していた。相手の隙につけ込んだ得点で真価を発揮したが、ハーフタイムでの交代は驚きではなかった。

マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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