「何があるか分からないのが残り5節」 浦和、J1逆転優勝へ…ベテランFW興梠が示す意欲

浦和の興梠慎三【写真:徳原隆元】
浦和の興梠慎三【写真:徳原隆元】

公開トレーニング後に興梠がコメント

 浦和レッズは10月17日に公開トレーニングを実施。リーグ戦は終盤戦を迎えているが、ベテランFW興梠慎三は「何があるか分からないのが残り5節」と逆転優勝への意欲を話した。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 浦和は先週、ルヴァンカップの準決勝で横浜F・マリノスを相手に2戦合計2-1で勝利して決勝進出を決めた。その激闘を終えてリーグ戦に切り替えるタイミングになり、20日にはJ1リーグ第30節の柏レイソル戦を迎える。FWホセ・カンテは2節前の退場処分により、このゲームまで出場停止。1トップの位置で興梠の存在が重要度を増してくる。

 興梠は前所属の鹿島アントラーズ時代、2007年から09年まで3連覇に貢献。浦和では13年からプレーしているが、リーグ戦での優勝に手が届いていない。現状、浦和は首位のヴィッセル神戸を勝ち点8差で追う立場だが、直接対決を残すだけに望みはギリギリのところでつながっている。

 浦和に加入以来、常に「リーグ戦はラスト5試合だから」と言い続けてきた男は今季も同様の言葉を口にした。「Jリーグでは緊張感があって、何があるかわからないのが残り5節。自分たちが勝つことでプレッシャーをかけられる」と、金曜日開催の柏戦に勝利することで翌日に4位の鹿島と対戦する首位神戸に少しでも圧力をかけることを狙う。

 今季の浦和は神戸と並ぶ5敗で最少タイだが、11引き分けは柏と並び最多タイ。勝ち切ることができるかが課題として明確だが、興梠は「先に取られないこと」とむしろ失点しないことにポイントを語り、「順位表は下だけど柏も強いし、守れるチームなので先に点を取られると苦しくなる」と警戒感を語った。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も含め3大会を並行して戦う過密日程だが、あくまでもベースになるのはリーグ戦。鹿島、神戸との直接対決が入る前の柏戦こそ可能性をつなぐためのポイントになるが、興梠がチームを勝利に導くゴールを奪うことが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング