三浦知良が熱望「今治に行きたい」 岡田武史氏から「来いよ」…果たしたい“約束”

福島の三浦知良「忙しくてなかなか行けない。試合で行ければいいんだけど」
J3福島ユナイテッドFCのFW三浦知良(カズ、59)が、元日本代表監督の岡田武史氏との約束を守るため、今治行きを望んだ。福島は5月24日、アウェーで松本山雅FCと対戦。3-3からのPK戦勝ちで百年構想リーグの地域リーグラウンドを9位で終えた。プレーオフではFC琉球、FC今治と対戦の可能性があるが、カズは「今治に行きたい」と個人的な希望を明かした。
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8年ぶりに松本のホームスタジアム「アルウィン」に戻ってきたカズを、1万人を超えるサポーターが大きな拍手で迎えた。試合前の選手紹介、背番号11がアナウンスされると松本サポーターが一斉に拍手。本人はピッチにいなかったため「聞こえなかった」といいながらも「一体感のある素晴らしい雰囲気」とスタジアムのムードを絶賛した。
2018年8月、横浜FCの一員として来場して以来のアルウィンだった。このときはベンチ入りしたものの出場機会はなかったが、スーパースターの来場だけでスタンドは湧いた。この日も出場しなかったが、ウォームアップでピッチに立てば観客席からスマホのカメラが狙い、スタンドに手を振れば歓声が起きた。
「やっぱりJリーグはいいね」とカズは言う。昨年まで所属したアトレチコ鈴鹿でも行く先々で歓待は受けたが、JのサポーターはJFLとは人数も一体感も違う。公共の陸上競技場などが多いJFLと違い、サッカー専用の最新スタジアムも珍しくない。大好きな「フーテンの寅さん」のように、全国各地で出会いがあり、発見がある。それが、プロ41年目のカズのモチベーションにもなっている。
そんなカズが熱望するのは今治との対戦だ。この日で地域リーグラウンドEAST-Bの9位が決まり、33~36位を決めるプレーオフ初戦でEAST-A9位の八戸と6月1日に対戦することになった。その次はWEST-A、B9位の今治か琉球と対戦。勝ち点上位チームのホームとなるため、今治ならアウェー、琉球ならホームでの対戦になる。
もちろん、チームとしては目の前の試合に勝つことが目標。EASTとWESTの勝者同士、敗者同士の対戦となるため、相手を選んではいられない。だからこそ「あくまでも個人的なものだから」と前置きした上で「できれば、今治に行きたい」と話した。
岡田氏が会長を務める今治は、2023年からサッカー専用の今治里山スタジアム(アシックス里山スタジアム)をホームとして使用。「岡田さんから『来いよ』って言われているんだけど、忙しくてなかなか行けない。試合で行ければいいんだけど」と話した。
福島から今治へ移動は大変だが、岡田氏と旧交を温め、岡田氏自慢の最新スタジアムに足を踏み入れることは楽しみでもある。還暦を前にしてもなおサッカーへの情熱を失わないカズ。久しぶりに訪れたスタジアムで拍手で迎えられ、初めて行くスタジアムで新しい発見をすることも、すべてが明日への原動力になる。
(荻島弘一/ Hirokazu Ogishima)
荻島弘一
おぎしま・ひろかず/1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者として五輪競技を担当。サッカーは日本リーグ時代からJリーグ発足、日本代表などを取材する。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰。20年に同新聞社を退社。


















