リバプール遠藤が最終ラインの解決策に? 「最後の手段」にクラブ専門メディア注目「得意分野はもちろん守備的MFだが…」
ファン・ダイクが次節出場停止、アーノルドも負傷の事態
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、現地時間9月9日にドイツ代表との国際親善試合でキャプテンとしてスタメンフル出場した。4-1の快勝に貢献した遠藤のパフォーマンスを見て、リバプール専門メディア「Liverpool.com」も「印象を強く残した」と称賛を贈るとともにクラブでの立ち位置について言及している。
今季からリバプールに完全移籍した遠藤は、ここまで味方の1人少ない状況でデビューするなど所属クラブでは不遇のスタートとなった。それでも日本代表では主将を務め、9日のドイツ選手相手に当たり負けない守備を披露している。
ドイツ戦のパフォーマンスを受けて、「Liverpool.com」が遠藤に再注目。「遠藤航はまだアンフィールドでの地位を確立していない」と現状に触れつつも、代表での躍動を評価し「日本代表の印象を強く残した遠藤は、ウルブズ(ウォルバーハンプトン)戦でも注目されている」と指摘した。
リバプールの最終ラインを統率するオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが、8月のプレミアリーグ第3節のニューカッスル戦で一発退場となったうえに、侮辱的な発言による追加での1試合の出場停止処分に。これにより、代表ウィーク明けのウォルバーハンプトン戦の欠場が決定している。
イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドも負傷を抱えており、最終ライン問題の解決が急務。そんななか、候補に挙がったのが遠藤だった。
「リバプールはワイルドカードの解決策となる“マシーン”と契約済だ」と遠藤の存在を挙げ「遠藤の得意分野はもちろん守備的ミッドフィルダーだが、セントラルディフェンダーとしての経験も豊富だ。実際、遠藤のキャリアを振り返ると、センターバック(CB)として出場した回数の方が中盤で出場した回数よりも多い」とこれまでのキャリアをなぞった。
CBを務めていたのはJリーグ時代がほとんどで、海外移籍以降は、2試合のみとなっているという。それでも同メディアは「リバプールにとって最後の手段ではあるが、チームが直面する苦境を考えれば、レッズはその経験値に頼る可能性を除外すべきではないかもしれない」と報じた。
記事では最後に「この夏眉をひそめた彼のような経験豊富な選手との契約がなぜ賢明な獲得であったかを、遠藤本人が証明してくれるかもしれない」と、結果で見返す絶好の機会になり得ると指摘している。
(FOOTBALL ZONE編集部)