JFA不服申し立て委員会、北海道教育大学岩見沢校の総理大臣杯不出場を無効決定 全日本大学サッカー連盟が会見「正直驚いている」
全日本大学サッカー連盟は「真摯に受け止める」とコメント
全日本・関東大学サッカー連盟は、8月29日に緊急記者会見を開催。前日28日に、北海道教育大学岩見沢校サッカー部の「2023年度 第47回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント」不参加を発表していたが、当該チームより(公財)日本サッカー協会(JFA)不服申立委員会へ不服申立があり、同委員会から29日午後に全日本・関東大学サッカー連盟の決定を無効にするという決定が通知されたことを受け、「決定に関してはしっかりと受け止めないといけない」と語っている。
9月1日からスタートする総理大臣杯。そのなかで、出場が予定されていた北海道教育大学岩見沢校のエントリーが遅れ、全日本・関東大学サッカー連盟は8月21日の理事会で出場資格がないことを確認。28日に大会参加が認められないこと、北海道教育大学岩見沢校サッカー部に該当する試合を不戦とし、1回戦で当該チームと対戦予定だった鹿屋体育大学サッカー部が2回戦進出になることが発表された。
その後、北海道教育大学岩見沢校はJFA不服申立委員会へ不服申立を行い、同委員会より29日11時20分に不参加の決定を無効にするという決定が通知されたという。
全日本大学サッカー連盟副理事、関東大学サッカー連盟副理事長の中野雄二氏は会見で、「(不出場の決定が)覆ることがあるとは予測していなかった。決定されたことを連盟は真摯に受け止めて、本日このように対応させていただいている。ただ、それだけのことです」とコメントした。
また、全日本大学サッカー連盟理事と関東大学サッカー連盟事務局長を務める櫻井友氏も「決定には正直驚いている」と語りつつ、「JFA懲罰規定43条の第3項に基づき、この不服申し立て委員会の決定に伴い、原状回復に努める義務がありますので、北海道教育大学岩見沢校は参加することになります」と説明している。
JFA不服申し立て委員会からの通達では、決定無効の理由に関して「後日送付」と表現されており、「どういう理由は我々も分かっていない」(中野氏)という。そのなかで、中野氏は「私たちは喧嘩するつもりもない。そういう通知にはきちんと対応しましょうと。私たちが議論したことも、進め方としては間違っていないとは思いますが、決定に関してはしっかりと受け止めないといけない。理由をしっかり確認したうえで、大会運営につなげていきたい」と語っていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)