浦和GK鈴木彩艶、埼スタで退団挨拶 ベルギー1部移籍は「覚悟を持って決断した」

シント・トロイデンへ期限付き移籍する鈴木彩艶【写真:徳原隆元】
シント・トロイデンへ期限付き移籍する鈴木彩艶【写真:徳原隆元】

ベルギー1部シント=トロイデンへの期限付き移籍が発表、横浜FM戦後にピッチ上で挨拶

 浦和レッズのGK鈴木彩艶は8月6日にベルギー1部シント=トロイデンへの期限付き移籍が発表された。同日の横浜F・マリノス戦の試合後にピッチで挨拶を行った鈴木は、浦和サポーターや選手たちに見送られてピッチをあとにした。

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 鈴木は小学生年代の浦和ジュニアからジュニアユース、ユースと昇格して浦和史上最年少のプロ契約をしてトップチームへ。2021年にはルヴァン杯でニューヒーロー賞も獲得した。同年には飛び級で東京五輪のメンバーに入り、22年には日本代表デビューも果たした。しかし、元日本代表GK西川周作の壁は厚く、浦和でのレギュラーは掴み切れていなかった。

 そうしたなかで迎えた移籍に、鈴木は試合後のピッチであいさつを行った。

「正直、このクラブを離れる時は守護神としてゴールを守り、タイトルを獲得してからという目標だったが、今日までにそれを達成できずに悔しく思う。しかし、この大きなクラブで約11年間、たくさんのスタッフ、選手、ファン・サポーターの皆さんに支えられ、サッカー選手としてはもちろん人として大きく成長することができたと思っています。今回、この移籍を決断するにあたり非常に悩みました。しかし、ピッチの上で自分を表現できることが大事だと思った。最後は覚悟を持ってこの移籍を決断した。

 この移籍が良かったと思ってもらえるように、世界のピッチで戦ってきたいと思っている。アカデミーの選手たちの目標になれるように、なり続けられるように戦ってきます。浦和レッズはリーグタイトルに向け、非常に大事な時間を過ごしている。引き続きのサポート共に、少しでも僕のことを気にかけて食えたらうれしいです。いつかこのピッチで、このクラブでエンブレムをしょってゴールマウスを間持、今日までに達成できなかった目標を達成できるように、世界のピッチで浦和人としての誇りをもって戦ってきます」

 浦和の強化部門も、「浦和の宝、日本の宝」と称した逸材。イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドも獲得に興味を示したとされる才能は、欧州でのステップアップが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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