浦和の守護神が描く敵地勝利のイメージ CS決勝の鹿島戦へ「GKが試合を決める場面が来る」

リーグ戦では今季1勝1敗 西川は大分時代の同僚FW金崎と対峙

 浦和の最高峰に陣取る“笑顔の守護神”は、敵地カシマスタジアムでの無失点に自信を見せている。29日のJリーグチャンピオンシップ(CS)決勝に向けた前日練習を終えた浦和レッズの日本代表GK西川周作は、「GKが試合を決める場面が来る」と決意を語った。

 第1戦で鹿島アントラーズのホームに乗り込む浦和は、最後の公式戦となった12日の天皇杯4回戦から中16日、3日のリーグ最終節から中25日という試合間隔が一つの障害になる。それだけに「ファーストプレーを大事にして、開始のホイッスルと同時に押し込んでいくような試合にしたい」と、自分たちのペースに巻き込むような試合展開を理想とした。

 しかし、そう簡単にいかない相手であることも自覚している。リーグ戦での年間勝ち点は74を稼いで1位の浦和に対し、鹿島は59の3位。それでも今季の対戦は1勝1敗と拮抗した。特にファーストステージのホームゲームは、AFCチャンピオンズリーグでFCソウルを相手に延長、PK戦までもつれ込む激闘の末に敗退した肉体的、精神的な疲労から立ち直れず、0-2と完敗した。その時にゴールを許したのが、鹿島のFW金崎夢生だ。

 西川と金崎は、ともに大分トリニータでキャリアをスタートした元同僚だ。2007年から09年までの3年間をチームメートとして過ごし、その良さを知り尽くしている。対戦相手として再会することを「楽しみ」としつつも、「ファースト(ステージ)では決められた。夢生は準決勝(川崎フロンターレ戦)でも決めたように、クロスへの飛び込みに自信を持っているし、体を張ってゴール前に入り込んでくる」と警戒感を隠さない。ゴール前でのチャンスを巡る2人の攻防が、勝敗を分ける場面もありそうだ。

 

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