“ジーニアス”が復活の狼煙! 柿谷がPO決勝で勝利宣言 「一緒にJ1昇格の喜びを味わえれば」

4日の決勝に向けてサポーターに“共闘”を呼びかける

 セレッソ大阪の元日本代表FW柿谷曜一朗が、J1昇格プレーオフ(PO)準決勝で復活の一撃を叩き込み、チームを2年連続の決勝に導いた。京都サンガF.C.戦の前半13分に先制ゴールを挙げた殊勲の主将は「スタジアムでJ1昇格の喜びを味わえれば」と、4日の決勝に向けてサポーターに“共闘”を呼びかけた。

 雨の降りしきるキンチョウスタジアムに歓喜をもたらしたのは、セレッソのエースナンバー「8」だった。前半13分、MFソウザのミドルを京都GK菅野孝憲が弾いたところ、いち早く反応した柿谷が体勢を崩した菅野をあざ笑うかのようにループシュートを決めて、先制に成功。後半に入ると京都の猛攻を受けて1-1の同点とされたが4分のアディショナルタイムも守り切り、リーグ戦上位のC大阪が勝ち上がった。

「素直に嬉しいですね。(ゴールシーンは)雨ということもあるので、ソウザがシュートを打つというのは分かっていたので、詰めていきました。早い段階で点を取れたことはよかったです。ただ、そこからもう2点、3点と取っていければよかったんですが、ハラハラドキドキさせてしまったのはセレッソのクセかな、と思います。もっと余裕をもって勝てるようにしたいと思います」

 柿谷は試合内容に改善すべきところがあると兜の緒を締めた。FCバーゼルで出番に恵まれずに今季から古巣に復帰した柿谷にとって、2016年は苦難のシーズンだった。第3節・群馬戦ではゴールに背を向けた状態でシュートを叩きこむ“ヒール・ゴラッソ”で復帰後初ゴールを決めたものの、6月には右足関節靭帯を損傷し、7月末に手術する事態に陥った。

 

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