鎌田大地、新天地決まらずの状況にフランクフルト地元紙が驚き 「ギャンブルをしたのか?」
ミラン移籍が破談となって交渉は停滞中
2022-23シーズン限りでドイツ1部フランクフルトとの契約が満了した日本代表MF鎌田大地は、また新たな所属先が決まっていない。連日のように去就が報じられているが、フランクフルト地元紙「Frankfurter Rundschau」は、6シーズンにわたって所属していた鎌田の移籍が決まらないことを驚きとともに報じている。
2017年夏にJ1サガン鳥栖からフランクフルトへ移籍した鎌田は、移籍直後は出場機会が得られずにベルギー1部シント=トロイデンへのレンタルを経験した。その後、フランクフルトに復帰した鎌田は中盤の中心選手となり、2021-22シーズンにはUEFAヨーロッパリーグ(EL)の優勝にも貢献した。
フランクフルトで公式戦通算179試合に出場して40得点33アシストを記録し、多くのクラブが関心を持っていると報じられていた鎌田。しかし、イタリア1部ACミランへの移籍が破談となったとされ、7月が残り1週間を切っても次の移籍先が決まっていない。
「Frankfurter Rundschau」紙は、「ギャンブルをしたのか? 元フランクフルトのスターは、驚くべきことに新天地が決まらない」と見出しを打ち、鎌田の状況を報じた。スポーツダイレクターのマルクス・クレシェ氏は、4月に鎌田が契約を延長しないことを発表するなかで、「私たちは大地に、この先の未来もフランクフルトにいてほしかった。しかし、選手(鎌田)は手と手を取り合うことに関心がなかった。フランクルトでの活躍に感謝し、今後の幸運を祈っている」と、鎌田の残留に力を注いだことを伝えていた。
記事では「鎌田は新たなクラブ探しのなかで、賭けに失敗したようだ。フランクフルトへの復帰はあり得なさそうだ。クレシェ氏は『上手くいかなかったことに驚いている。大地がどんな決断をするのか見てみよう』と話した。日本人選手はトップクラブで居場所を見つけることが、どんどん難しくなっている」と、多くのクラブが新シーズンに向けて始動しているなかで、トップクラスのクラブからのオファーを得ることが難しくなっていることを指摘している。
2シーズン前のELで主役となり、昨シーズンもカタール・ワールドカップ(W杯)に出場した鎌田。イタリア1部ラツィオ、イングランド1部トッテナムが関心を示していると報じられているが、近いうちに新天地は決まるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)