川崎退団を明言した大久保、CS準決勝敗退に号泣… 悲願のリーグ制覇に届かず

鹿島に0-1で敗れて終戦、等々力でのラストゲームに

 川崎フロンターレのFW大久保嘉人が、ピッチに崩れ落ちて号泣した。23日のJリーグチャンピオンシップ準決勝で鹿島アントラーズと対戦した川崎は、鹿島FW金崎夢生のゴールで先制を許すと、最後まで追いつくことができずに0-1で敗れた。

 リーグ年間2位で迎えたこの一戦は、勝利だけでなく90分を同点で終えても決勝に進むことができた。しかし、後半5分に金崎のゴールを許すと、攻めども攻めども1点が遠かった。何度となくゴール前に走り込んでは味方のパスと合わない場面もあった大久保は、最後までゴールを割ることはできなかった。

 アディショナルタイムが5分以上経過し、村上伸次主審がタイムアップを告げるホイッスルを鳴らすと、川崎の13番はピッチに崩れ落ち、人目をはばからず号泣した。

 2013年に川崎に加入した大久保は、風間八宏監督の攻撃サッカーの下で元来の得点能力をいかんなく発揮し、昨季まで3年連続で得点王を獲得する偉業を成し遂げた。しかし、風間監督は今季いっぱいでの退任を発表し、大久保自身も今季限りで川崎からの移籍を明言。悲願のタイトルを獲得し有終の美を飾りたかった。

 しかし、その夢は鹿島の粘り強い守備の前に破れた。川崎は来月末に天皇杯準々決勝以降の戦いを残すが、ホーム等々力陸上競技場でのゲームはこれで最後。涙とともに、大久保は4年間を過ごしたスタジアムを後にした。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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