浦和スコルジャ監督「予想通りタフだった」 天皇杯・山形戦を総括…強さ見せたチームの真骨頂「勝って進むことが…」

マチェイ・スコルジャ監督が山形戦を総括【写真:徳原隆元】
マチェイ・スコルジャ監督が山形戦を総括【写真:徳原隆元】

後半投入の3人が攻撃を活性化、MF伊藤が決勝ゴール

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、7月12日の天皇杯3回戦モンテディオ山形戦に1-0で勝利すると「勝って次のラウンドに進むことが重要だった。今日の試合はスタイルより結果のところ」と、トーナメント戦を強調した言葉を残した。

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 浦和はGK鈴木彩艶やDF岩波拓也、MF平野佑一がスタメン出場となったが、リーグ戦から大きくメンバーを変えずにスタートした。しかし、全体的に山形のプレスを受けながら縦に入れたボールを狙われる形になり、スコルジャ監督も「予想した通りタフな試合になった。カテゴリーが違う同士の対戦は常に難しい。特にこのようなアウェーゲームではそうなる。特に前半は相手のアグレッシブなプレーによって難しい流れになった」と、山形の本拠地NDソフトスタジアム山形で試合が行われたことにも触れつつ話した。

 そして、スコルジャ監督は「前半かなり強度が高かったのでフレッシュな3人を入れることでエネルギッシュなプレーを目指した」と話したようにハーフタイムに3枚替えを決断。FW興梠慎三、MF髙橋利樹、平野に代えてFWホセ・カンテ、MF大久保智明、MF伊藤敦樹を投入してリーグ戦のスタメンにより近いメンバー構成に変化させた。すると特に右サイドでの機能性が高まった。

 そして後半19分、右サイドに開いた大久保にパスが出る間に内側を伊藤が一気に駆け上がると、大久保からワンタッチで背後にパスが通った。ボールを受けた伊藤は左足アウトサイドのタッチで西村をかわしてペナルティーエリア内で前を向くと、右足シュートを決めて先制点を奪いこれが決勝ゴールになった。

 指揮官はこのゴールについて「後半、フレッシュな選手を3人入れてゴールして勝つことができた。敦樹は今、非常に好調で大久保との連係も非常にいい。練習した形から点を取れたことがうれしい」と振り返った。

 大会初戦となった2回戦の関西大学戦では延長戦の末に伊藤のゴールで1-0の勝利、この日はJ2の山形を相手に1-0のスコアだったが、スコルジャ監督は「勝って次のラウンドに進むことが重要だった。今日の試合はスタイルより結果のところ。もちろんセレッソ大阪戦(7月16日、J1第21節)では本日より良い試合を見せたい」と、試合内容よりも勝ち上がりにフォーカスした。

 浦和はリカルド・ロドリゲス監督の指揮下で優勝した2021年の大会も2回戦から4回戦まで、当時のJ3とJ2のクラブを相手に3試合連続の1-0でしぶとく勝ち上がった。伝統的にカップ戦で強さを見せる浦和らしいゲームでベスト16への進出を決めた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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