浦和MF関根貴大が驚き…「なんでそこにいる」 酒井宏樹のスプリントが生んだ一撃「引っ張ってくれた」

浦和でプレーする関根貴大【写真:Getty Images】
浦和でプレーする関根貴大【写真:Getty Images】

浦和は湘南に4-1で勝利

 浦和レッズのMF関根貴大は、6月28日のJ1リーグ第12節延期日程の湘南ベルマーレ戦で2得点して4-1の勝利に貢献した。自身初のリーグ戦での2ゴールに「ハットトリックを取れるチャンスはないので、それだけを狙っていた」と、悔しさも垣間見せた。

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 関根は24日の川崎フロンターレ戦でも50メートル級のロングシュートを蹴り込むなど、ここ数試合で好調ぶりを見せていた。その関根は同点で迎えた後半16分にドリブルで進出すると相手DFを2人外してゴール正面から右足シュートを決めて2-1の勝ち越しゴール。さらに後半20分にはMF大久保智明が右サイドを突破し、中央へのラストパスを関根がダイレクトで蹴り込んで3-1とリードを広げた。

 自身の1点目を「最後は思い切って打ちましたけど、その前の過程で自分がいいところで受けられたし、相手と駆け引きしながら2人を滑らせることができたので、すごく冷静にプレーできた」とコメント。2得点目については「(酒井)宏樹君が『なんで、そこにいるんだろう』というぐらいのスプリントで最終ラインを引っ張ってくれたので、後ろがすごく空いていたのが見えた。そこに大久保選手もいいボールをくれた。ふかさないようにだけ意識した」と話す。

 これまでにも印象的な決勝ゴールなどがあった関根だが、意外にも1試合での2得点はキャリアで初だった。それだけに、その後の時間帯について「本当にこんなハットトリックを取れるチャンスはないので、それだけを狙っていた。それを狙っているんじゃないかってぐらい監督も(交代を)引っ張ってくれていたので、それに応えたかったですね」と、後半42分の交代までプレー。目の前に相手がいる状態でも強引にシュートを打った場面もあり「(貪欲さが)出ましたね。それが良かったかどうか分からないですけど」と苦笑いもしていた。

 これで2試合3得点と、得点力不足が課題とされてきた浦和の2列目の中では結果がついてきた関根だが「ゴールを決める前から調子は良かった。そこで結果がなかなかついてこなかったけど、それ以外のプレーではいいプレーもできていたのかなと思っていた。それにゴールがついてくるとより体も軽くなるし、ゴールに向かう姿勢をより出せていける」と、さらに勢いに乗る手応えを語った。

 ここ数週間の浦和では、マチェイ・スコルジャ監督が夏のウインドーで攻撃陣の補強に言及し、スコルジャ監督と攻撃担当のラファル・ジャナスコーチがシュート意識を高める必要があることをコメントしていた。そうしたなかで、関根の2ゴールは浦和にとって、ただの勝利以上に明るいニュースになった。

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