吉田麻也、Jリーグの秋春制移行に言及 「今のプランは1か月くらいしか変わらない」
日本プロサッカー選手会の記者会見でシーズン制の移行に触れる
日本プロサッカー選手会(JPFA)は6月26日に定時総会/定期大会を行い、終了後に会長の吉田麻也らが記者会見を行った。質疑応答では、シーズン制の移行についての話題もあった。
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現在、日本のサッカー界ではシーズン制を秋春制に移行するかどうかの話題が大きくなっている。ヨーロッパでのプレーが長くなっている吉田は「1つ言えるとしたら秋、冬というシーズンの話はズレていて、夏に始まって春過ぎに終わるヨーロッパと同じもの。大きく変わってしまう印象が強いかもしれないが、今のプランはやっている期間は1か月くらいしか変わらないもの。雪国へのサポートや条件を明確にして、変えられるのかどうかを話している段階。条件を設定して、明確な返答をJリーグや日本サッカー協会から得るのが次の段階だと思う」と話した。
また、新たに理事に加わったWEリーグ大宮アルディージャVENTUSの有吉佐織は、実際に秋春制のWEリーグを2シーズン戦った実感として「やってみてメリットもデメリットもある。選手会を通じて改善できれば。雪が多く降るところで戦う選手は練習も、トレーニング環境を整えるのも難しい。メリットはWEリーグ所属の選手が海外に行きやすくなったところ」と話し、リーグの試合やトレーニングの環境部分のデメリットと、選手のキャリアに対するメリットという視点で話した。
同じく新理事で雪国でのプレーが豊富なFC大阪の日髙慶太は「現状だとハード、ソフトの面で整備はできていない。すべての方が納得する形は難しいと思うが、議論を重ねて多くの人が理解したうえで進めるほうがいい。まだその段階ではないかと思う」と、現状への印象を話した。
昨夏に会長へ就任した吉田は、「思いとしては、日本のサッカーを良くしたいということを、常々考えてはいるけど立場が変われば見方が変わる。プロ生活、ヨーロッパの経験をもとに選手の目線から変えられるもの、より良くできるものがあるのではないか。選手会の中から組織を変えて成長を促すことができるのではないかと考えた。だいぶ動き出してはいるが、これから自分のやりたいこと、やるべきことを達成して日本サッカーが1つでも上にいけるように頑張りたい」と、このJPFAの活動についての思い入れも話していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)