CL決勝会場、“欧州外”開催案が浮上 米国など他地域移行の可能性をUEFA会長示唆
欧州内で実施されたCL決勝戦、26年以降に改革も?
今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)は、トルコ・イスタンブールで行われた決勝戦を制したマンチェスター・シティの初優勝で幕を閉じた。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では、その決勝会場が2026年以降に欧州を離れる可能性があると指摘している。
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CL決勝戦はシティがインテルに1-0で勝利した今大会はもちろん、これまでにも多くの熱戦が行われてきた。そして、その会場は当然ながら欧州各国に散らばっている。今大会の決勝会場となったアタテュルク・オリンピヤトでは、2004-05シーズンにもACミランとリバプールの決勝を開催。前半だけでミランが3点リードしたあとにリバプールが追い付いてPK戦の末にリバプールが勝利するという伝説的な試合もあった。これはリバプールの側から見ればイスタンブールの奇跡であり、ミランから見ればイスタンブールの悲劇。いずれにせよ、その開催地とともに記憶されている。
その決勝会場に関して、来シーズンはイングランドの“聖地”ウェンブリースタジアムで、次のシーズンはバイエルン・ミュンヘンの本拠地であるアリアンツ・アレーナに決定済み。しかし、その先2シーズンについては、来年に入札が行われることが決まっている。
開催スタジアムの条件は国際試合の規格である105メートル×68メートルのピッチを確保でき、7万人以上を収容できること。そして、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンダル・チェフェリン会長は、米国など他地域で開催される可能性も除外しないとしているという。
すでにイタリアやスペインのリーグ戦王者とカップ戦王者が戦うスーパーカップが中東開催されるなど、タイトルマッチが他地域で開催される前例は出ている。しかし、2026年以降に欧州王者を決めるゲームかつ、実質的に世界最高峰のクラブを決めるゲームになっているCL決勝が欧州圏外で開催されるとなれば、歴史を大きく揺り動かすものになると言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)