来日バルサ、J1神戸に2-0完勝 イニエスタが随所で見せ場、後半交代時に万雷の拍手
J1首位・神戸が国立競技場でスペイン名門と対戦
ヴィッセル神戸は6月6日にスペインの名門FCバルセロナと国立競技場で国際親善試合を行い、2-0でバルセロナが勝利した。神戸はMFアンドレス・イニエスタが、際どいシュートを放つなど観客を沸かせた。
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現在J1首位の神戸は先日、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがこの夏の期間で退団することを発表した。稀代のプレーメーカーの古巣であり名門のバルセロナを招いたゲームで、イニエスタは神戸のスタメンとして試合をスタート。一方のバルセロナは6月4日にリーグ最終戦を終えるとすぐにチャーター便で日本へ移動。昨夜に到着したばかりの試合となり、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキらの主力と若手をミックスしたメンバーでピッチに立った。
バルセロナは得意のパスワークで前半2分にいきなりチャンスを作ると、ペナルティーエリア付近からMFパブロ・トーレがシュートを放つもゴールポストを直撃した。前半12分にもトーレがゴール正面でテクニカルなターンで前を向いてシュートを放つも、GK前川黛也の正面に飛んだ。
そして前半16分、トーレが中盤で1枚外すとゴール前のスペースへ絶妙なスルーパス。ここに走り込んだコートジボワール代表MFフランク・ケシエがGKと1対1になり、冷静に流し込んでバルセロナが1点を奪った。さらに前半19分、バルセロナは左コーナーキックからDFエリック・ガルシアが頭1つ以上抜けた打点の高いヘディングを叩きつけて2点目。完全にペースを奪いながらリードも広げた。
逆に神戸は前半31分、左45度よりやや内側に入ったところからイニエスタのシュートがニアサイドを強襲したがわずかに外れた。1分後にはこちらも古巣対決のMFセルジ・サンペールがゴール正面からコースを狙ったシュートを放つも枠外に飛んだ。このまま前半は2-0でバルセロナがリードして終えた。
ハーフタイムには両チームがスタメンの半数ほどを入れ替え。バルセロナはスペイン代表MFガビがシャビ監督が現役時代に長年背負ってきた「6番」をつけてピッチに立った。なかなか両者ともシュートまでいけない展開の中で神戸は後半11分にFWパトリッキの鋭いミドルが際どく枠を外れた。一方のバルセロナは後半14分、コーナーキックからFWマルク・ギウが強烈なヘディングを放つも、前川がファインセーブで防いだ。
神戸はイニエスタのボール関与が少なくなってしまったものの、ピンチの場面では前川がファインセーブを連発。残り10分でFW武藤嘉紀、DFマテウス・トゥーレルらをピッチに送り込み、イニエスタもMF中坂勇哉と交代。バルセロナのシャビ監督を含むスタジアム中からの万雷の拍手を浴びながらピッチをあとにし、イニエスタとシャビ監督はタッチラインからすぐのところで抱擁した。
神戸は残り時間で反撃のゴールは奪うことができずにバルセロナが2-0でこのゲームを飾った。イニエスタは7月1日のリーグ戦、ホームでの北海道コンサドーレ札幌戦が神戸でのラストゲームになると発表されている。