名古屋OBの吉田が古巣の“内部抗争”報道に沈痛 「中学1年から選手でありファンなので…」

「あまり内部のいざこざの記事は…」

 降格が決まった名古屋では今季、首脳陣の主導権争いが表面化していた。実績ゼロの小倉隆史氏がGM兼任監督として就任したが、手腕と人望の欠如がクラブの凋落の引き金となった。小倉氏は開幕前、元日本代表DF田中マルクス闘莉王に大幅減俸を提示し退団に追い込んだ。

 だがチームの成績不振により解任され、ボスコ・ジュロブスキー監督が就任すると、クラブ側は闘莉王に全面謝罪。復帰を要請し、18戦白星なしとどん底にいたチームを最終節まで残留争いを演じるまでに立て直すが、あと一歩及ばずに無念の降格となった。するとシーズン終了後、再び闘莉王に事実上の戦力外通告をするという稚拙なマネジメントを繰り返している。

 名古屋で育った吉田は、直視したくない現実をメディアを通じて見せつけられているという。戦力流出に歯止めのかからない惨状に心を痛めている吉田は、「楢崎さんとは連絡を取りましたし、他の選手とも取ってますけど……。あまり内部のいざこざの記事が出てほしくないなとは思っています」と語った。

 OBが心を痛める現状で、名古屋は膿を出しきれるのか。それともさらなる凋落の序章にすぎないのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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