長谷部が読み解くハリルのボランチ像 ボール奪取力は世界基準では「最低限の能力」

司令塔タイプがいないボランチ4人の選考について考察

 日本代表のキャプテンであるMF長谷部誠(フランクフルト)は、15日のワールドカップ(W杯)アジア最終予選サウジアラビア戦に向けて、ボールを奪うプレーにフォーカスしている。

 今回の日本代表は、バヒド・ハリルホジッチ監督の選考でMF柏木陽介(浦和レッズ)が落選。ゲームメーカータイプの柏木に代わって選ばれたのは、ガンバ大阪のMF井手口陽介だった。Jリーグで対戦する選手の間でも「ボール奪取力が素晴らしい」と評される井手口が入った選考には、ハリル監督の意図を感じると長谷部は語っている。

「ヨーロッパのスタンダードとして中盤のナンバー6とか8の選手は、足元がうまくてゲームメークできる選手でも明らかにボールを取る能力もかなり高いですし、この世界のスタンダードとして、最低限求められていることだと思います。そこの部分は監督がいつも言うデュエルとかは、日本人選手の平均的なところを取ったら足りない部分だと思いますし、そこをもっともっと求めているのかなというのは選手選びから読み取れるところもありますね。サウジ戦は中盤にドリブルが好きでという選手がいますから、そういう選手に対してボールを奪う能力が求められているのは感じます」

 長谷部は、日本人選手の中では比較的ボール奪取力に優れると言われる選手だが、ヨーロッパではスタンダードであり、その前提の上でさらにゲームメークができる選手でなければならないと経験則から語っている。そして、ハリル監督が重視したのがボール奪取のスタンダードレベルにあることなのではないかと、選手選考の意図を汲み取っている。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング