闘莉王の胸に刻まれた欧州王者ミランとの激闘の記憶 「自分にとって夢の舞台だった」

強烈だったGKジダ「ゴールが小さく見えた」

 3年連続で欧州カップ戦出場権を逃すなど、現在のミランはセリエAですっかり威信を失っているが、名将カルロ・アンチェロッティ(現バイエルン監督)が率いる当時のチームは“最強のオーラ”を漂わせていた。

「セルジーニョ、カフー、エメルソン、カカ、ロナウド、ジダ。カカのドリブルは速すぎたね。ブラジル代表の1チームを作れるくらい強烈なメンバーだった。あの時のジダは凄かった。ゴールが小さく見えるくらいのサイズと存在感があった。ワシントンがミドルシュートを打ったけど、簡単にキャッチされて……あんなにゴールが小さく見えることもなかったね。セードルフ、ピルロ、ネスタ、マルディーニ、インザーギもガットゥーゾもいた。あのメンバーと本気の舞台で戦えたのは良かった」

 “クリスマスツリー”と呼ばれた4-3-2-1システムのミランには、先発イレブンからベンチまでワールドクラスの名手が揃っていた。ミラン唯一のゴールは後半23分、元オランダ代表MFセードルフによるものだったが、このゴールをアシストしたのが元ブラジル代表MFカカ。高速ドリブルで浦和DF陣を置き去りにして、セードルフの決勝弾を完璧にアシストしていた。当時、世界最高の守護神との評価もあったジダとともに、印象深いプレーヤーだったという。

 もっとも闘莉王自身は、クラブ人生最大の決戦となった横浜国際総合競技場のピッチに後悔を残したという。07年10月24日のACL準決勝第2戦、城南一和戦の後半44分に左太もも肉離れを起こしていた。リハビリを経て復帰したが、ミラン戦の後半31分に左サイドに流れたゲームキャプテンの元イタリア代表MFアンブロジーニを止めるためにスライディングタックルに出た際、古傷の故障が再発した。

 

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