浦和助っ人アタッカー3人、なぜノーインパクト? 指揮官言及「全体的に言えるのは…」
スコルジャ監督、自身初の埼スタホーム戦へ意気込み
J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、4月13日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。埼玉スタジアムの改修後初のゲームになる15日の北海道コンサドーレ札幌戦について「特別な機会になる」と話した。
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埼玉スタジアムは当初予定では2021年末から改修工事の予定だったが、昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選での使用を臨んだ日本サッカー協会の要望もあり工事が1年の延期。昨年末から芝生の全面張替えを伴う改修となった。浦和によると、その芝生にスプリンクラーも設置されたほか、トイレ16か所がリニューアルされて一部は浦和レッズ仕様のものになっているという。浦和はその芝生の感触を掴むために12日のトレーニングをスタジアムで行った。
スコルジャ監督は「私たちにとって特別な機会になる。特に私にとっては初めて埼玉スタジアムで指揮を執る機会になる。良いパフォーマンスを見せ、いいゲームにして勝ち点3を取るゲームにするモチベーションは非常に高い。非常にいいスタジアムで芝も新たなに張り替えられて質の高いものになっている。あとは私たちが良いプレーをするだけだ。攻撃的なサッカーをしようとしているので、それに適した大きなスタジアムだと思う。練習の時も、このスタジアムが満員になることがあれば、それは良い仕事ができたということなのだろうと感じた」と、その思いを話している。
札幌はここまでリーグ2位タイの13得点、リーグワースト3位の13失点と非常に極端な数字を残している。それを「興味深い」と話すスコルジャ監督は「札幌は独自のサッカーをプレーしている。90分を通じてピッチ上でほぼマンツーマンの形でマークをしてくる。名古屋戦とは違った試合になるだろう。時間的、スペース的な余裕が少なくなる試合だと思っている。今週はそれをテーマに練習を進めている」と話す。
外国人アタッカーたちは「まずはプレーできる状態でいてほしい」
その内容については「自分たちのプレーを発揮するのが簡単な相手ではないと感じるのでチャレンジになる。ゲームプランはあまり言いたくないが、札幌のシステムにも弱点はある。札幌のDFの攻撃参加には気を付けなければいけない。対策は用意しているし、90分間、戦術的な規律を守らなければいけない。攻撃から守備への切り替えの瞬間に、札幌のやろうとしていることをさせないことが重要になる。私たちがボールを失えば危険な状況になるのは1つの側面だが、我々の守備から攻撃への瞬間は札幌にとって危険なもの。その時に余裕は2、3秒くらいしかないと思うが、それを利用して危険な場面を作りたい」と、攻守の切り替えの瞬間がカギを握ると話した。
浦和は現在勝ち点13で6位に付けるが、7試合で6失点に対し、8得点は不満の残る数字になる。特にFWブライアン・リンセン、MFアレックス・シャルク、MFダヴィド・モーベルグといった昨季から所属の外国人アタッカーたちが存在感を発揮できていない。指揮官も「まずはプレーできる状態でいてほしい。メディカル的な理由で起用できない試合があった。例えばアレックスは好調で柏戦(3月31日)でゴールしたあと、名古屋戦(4月9日)の前日に痛めてしまった。全体的に言えるのは、外国人選手にパフォーマンスや結果の部分でもっと影響を与えてほしいということ」と、その奮起に期待を語った。
札幌を指揮するのが2012年から17年途中まで浦和を指揮したミハイロ・ペトロヴィッチ監督という意味でも注目されるゲームだが、浦和はとして公式戦8戦無敗の勢いを本拠地リニューアルの一戦につなげることが期待される。
(FOOTBALL ZONE編集部)