名手GKロリスが反応できず…エバートンDFが決めた“弾丸シュート”に英注目「美しい迫撃砲」

エバートンDFマイケル・キーン【写真:ロイター】
エバートンDFマイケル・キーン【写真:ロイター】

エバートンDF マイケル・キーンが終了間際に強烈な一撃

 イングランド1部エバートンは現地時間4月3日、プレミアリーグ第29節でトッテナムとホームで対戦し、1-1で引き分けた。この試合の終了間際、DFマイケル・キーンのゴールでドローに持ち込んだなか、英紙「デイリー・メール」では「美しい迫撃砲」と称えている。

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 試合は両チームともに決め手を欠き0-0で前半を折り返すと、後半13分に退場者が出る。トッテナムFWハリー・ケインがボールを失ったあとにプレスをかけ、FWデマレイ・グレイへのファールでプレーを切り、ボールを蹴り出そうとした。すると、エバートンMFアブドゥライェ・ドゥクレがそれに反応して小競り合いとなり、ドゥクレが左手でケインの顔を叩き、ケインがピッチに倒れこんだ。

 ドゥクレにはすぐさまレッドカードが提示され、ケインにはイエローカードが出されている。数的優位となったトッテナムは後半21分にペナルティーエリア内でDFクリスティアン・ロメロが倒されてペナルティーキック(PK)を獲得。キッカーを務めたケインがこのPKを決め、トッテナムが先制に成功した。

 しかし、後半43分に途中出場のFWルーカス・モウラがDFキーンに対しての危険タックルで一発退場になると、同45分にゲームの主導権を握ったエバートンが同点に追い付く。

 右サイドからの攻撃が上手くいかず、最終ラインでボールキープを続けたなか、キーンがペナルティーエリア手前までボールを持ち運ぶと、右足を振り抜く。ボールはアウトカーブがかかり、名手GKウーゴ・ロリスが反応できない一撃となった。

 試合はそのまま1-1で終了し、エバートンが引き分けに持ち込み勝ち点を「27」に伸ばし、降格圏から脱出した。

 そんななか、「デイリー・メール」紙では、キーンのゴールを「トフィーズ(エバートンの愛称)を降格圏から脱出させた」「ウーゴ・ロリスを立ち往生させた」「美しい迫撃砲」と伝え、エバートンにとって重要なゴールであったことを強調した。

 一方、マンチェスター地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」は「『銅像はどこに置く?』マイケル・キーンのゴールでマンUファンが熱狂」「マンチェスター・ユナイテッドのサポーターは、アカデミー出身のマイケル・キーンに称賛の声を上げている」と報道。上位争いをするトッテナムが勝利を逃し、マンチェスター・ユナイテッドを間接的に助ける形となり、ユナイテッドファンからキーンに喝采が送られているという。

 今季は思うような出場機会を得られなかったキーンだが、2月13日に行われた第22節のアーセナル戦(0-4)から5戦連続フル出場を続け、チェルシー戦の2-2ドローなども含め1勝3分1敗とチームに貢献。下位に沈むチームを引き上げるべく、攻撃面でも奮闘を見せている。

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