大のボクシングファンのルーニー氏、プロモーターに試合開催を懇願

　元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏は現在、アメリカMLS（メジャー・リーグ・サッカー）のDCユナイテッドで監督を務めている。指導者として順調な第2の人生を歩むなか、このほど驚くべき“キャリア二刀流”プランが浮上した。スペイン紙「マルカ」が報じている。

　現役時代はイングランド1部エバートンやマンチェスター・ユナイテッドのエースFWとして活躍したルーニー氏。イングランド代表でも120試合で54ゴールを記録するなど華々しい経歴を持ち、今年3月にトッテナムFWハリー・ケインが更新するまで同代表の最多得点記録を保持していた。

　2020年にダービー・カウンティで選手兼任監督として指導者の道を歩み始めると、翌年1月には正式に同クラブの監督として就任。ところがその後、 クラブの破産申請や3部リーグ降格などもありルーニー氏は契約を1年残しながらも退団し、22年7月からDCユナイテッドの指揮を執っている。

　そんなルーニー氏について、「マルカ」紙はこのほど「ボクサーとしてデビューする可能性がある」と報道。記事によると、デビュー戦はアメリカ人YouTuberでプロボクサーのジェイク・ポールとのエキシビションマッチになるようで、試合会場はかつての本拠地「オールド・トラフォード」になると予想されているという。

　気になるのは、ルーニー氏のボクシングデビューが可能性として浮上することになった経緯だ。記事によると、大のボクシングファンだというルーニー氏はかねてからイギリスのスポーツイベントプロモーターであるエディ・ハーン氏に試合開催を申し込んでいたという。ただし、ルーニー氏から連絡が来る際は決まって酒に酔っていたため、ハーン氏は真剣に取り合わず。そんなルーニー氏のラブコールも今回ばかりは熱意が違ったのか、ハーン氏は実現可能なイベントとして開催へ動くことになったようだ。

　現役時代は気性の粗さから“悪童”とも呼ばれたルーニー氏。そんなエネルギー溢れる姿を今度はリングの上で見せてくれるのだろうか。