アーセナル、EL敗退は追い風? 冨安&サリバが怪我離脱も、OBはポジティブな見解「幸運なことかもしれない」
スポルティングとの戦いでPKの末敗れる
イングランド1部アーセナルは現地時間3月16日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16第2戦でポルトガル1部スポルティングと対戦。決着が付かず、PK戦の末に2戦合計3-3(PK:3-5)のスコアで敗れた。
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敵地での第1戦を2-2で終えていたアーセナルは本拠エミレーツで前半19分にMFグラニト・ジャカが先制ゴールをゲットしリードを手にした。しかし、後半17分にスポルティングに同点に持ち込まれ、試合は延長戦を経てPK戦での決着となった。
先攻のスポルティングは5人全員がPKを成功させたのに対し、アーセナルは4人目のFWガブリエウ・マルティネッリのキックがGKアントニオ・アダンにセーブされ、PKスコア3-5で敗れた。
試合開始からわずか9分で日本代表DF冨安健洋、そして同21分にはフランス代表DFウィリアム・サリバと守備陣から負傷交代が相次ぐアクシデントにも見舞われたアーセナル。痛恨の敗北で欧州タイトル獲得のチャンスを失った。
英公共放送「BBC」によれば、元イングランド代表FWクリス・サットン氏は「ほとんどのアーセナルファンはプレミアリーグを優先してほしいと考えている」と前置きした上で「サリバ離脱の懸念はあるだろう。もし日曜日(クリスタル・パレス戦)に勝てなければ、今日のことを重要な夜だったと振り返ることになる」と守備の要であるサリバの離脱が今後のタイトル争いに及ぼす可能性を指摘した。
その一方で、元アーセナルDFのマーティン・キーオン氏は19シーズンぶりのプレミアリーグタイトル獲得の期待が膨らんでいるなかでは、このEL敗退をポジティブに捉えることもできるとの見方を示していた。
「アーセナルにとっては残念な結果だが、これは天の恵みかもしれない。この敗退が勢いに影響するか?私はそうは思わない。何人かの怪我人が出たという意味でこの敗戦が高く付く可能性はある。だが、試合数はあまりにも多すぎた。昨季、アーセナルはヨーロッパで戦っていなかった。彼らが敗退したのは幸運なことかもしれない。プレミアリーグの重要さが増してきている。彼らは心置きなくそこへ向かうことができる」
リーグとカップ戦の並行で過密日程を強いられていたアーセナルだったが、今後はプレミアリーグに専念することになる。このEL敗退はタイトル争いにどのような影響を及ぼすのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)