韓国クリンスマン監督、来年アジア杯制覇に自信も指摘する課題とは? 「別の観点で見ればもっと…」

韓国代表の新指揮官に就任したクリンスマン氏【写真:Getty Images】
韓国代表の新指揮官に就任したクリンスマン氏【写真:Getty Images】

韓国代表監督への就任会見を実施、アジアのタイトル獲得を誓う

 韓国代表は3月9日にユルゲン・クリンスマン新監督の就任会見を実施。「成績で評価してほしい」という意気込みのコメントなどを、アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが特集している。

 クリンスマン監督は現役時代にドイツを代表するストライカーとして活躍。西ドイツ代表(当時)のエースとして1990年イタリア・ワールドカップ(W杯)では優勝に大きく貢献した。指導者としては母国ドイツ代表の他、アメリカ代表の監督も務めている。

 昨年のカタールW杯でベスト16の成績を残した韓国代表への就任にあたり、「このチャンスに対して野心があるし、良い仕事をする自信がある。まず目標はアジアカップ(来年1月開幕)で優勝すること。その成績で私を評価してほしい。これは結果重視の環境が持つ魅力だ。そこでうまくやれると信じている。タイトルを争うスポーツでは、人生の誇りになるものを獲得したいもの。明確なゴールを設定するのが重要だ」と、1956年と60年の連覇を最後に優勝がないアジアのタイトル獲得を誓っている。

 また、クリンスマン監督は2026年の北中米共催W杯を見据えて「韓国の歴史を見ればすでに2002年に4強入りしている。目標を高く設定し、困難ではあるが達成可能だと選手に伝えるべき。韓国代表は常に競争力がありハングリーであり、負かすのが簡単ではないチームだ。しかし、別の観点で見ればもっと自信や信念を持てばいいのにと感じることがある。これは強豪国を見れば、躍進を助けるもの」と、韓国代表の狙いや課題について話した。

 そして、エースFWソン・フンミンについては、カタールW杯では直前の怪我もあり本領発揮できなかったことを「彼に同情する気持ちもあるが、浮き沈みがあるのは選手として自然なこと。2週間後に彼に会えるのを願っているし、彼のことをもっとよく知り、どんな役割でもピッチ上でのプレーを楽しめるようにしたい」と、復活に力を貸すことを宣言した。

 日本代表にとって常にアジアの戦いでライバルになり得る隣国だが、現役時代に数々のタイトルを獲得してきたゲルマン魂を持つ元ストライカーに指揮されて、どのような変化が生まれるのか注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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