「あれはハンドだ」 欧州CLで疑惑ジャッジ、マンC猛抗議も判定変わらず英物議「これは驚き」
ライプツィヒDFの手にボールヒットも、主審はノーファウル判定に
イングランド1部マンチェスター・シティは、現地時間2月22日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第1戦でドイツ1部RBライプツィヒと対戦して1-1と引き分けた。試合終盤にはペナルティーエリア(PA)内でハンドがあったようにも見えたが、審判団はノーファウルと判定。このジャッジに元イングランド代表MFオーウェン・ハーグリーブス氏は苦言を呈している。英紙「メトロ」が報じた。
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シティにとっては、アウェー寄りの判定に泣かされたとも言えそうだ。敵地でのライプツィヒ戦で先手を奪ったものの後半25分、クロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオルが同点ゴール。この際、シティはポルトガル代表DFルベン・ディアスに対するファウルがあったと主張したが、このゴールは認められた。
試合終了間際には、PA内で疑惑の判定が起きた。シティが勝ち越しを狙ったなかで、ライプツィヒのドイツ代表DFベンジャミン・ヘンリヒスの手にボールがヒット。ジョゼップ・グアルディオラ監督を含めたシティのベンチはハンドをアピールもノーファウルとされ、試合は1-1のまま終了となった。
この場面について、元審判員のピーター・ワトソン氏は、「私たち全員が見ているこの角度からは、ハンドがあったと見える。腕は不自然な位置にあるし、プレーの流れからもボールは明確に当たっている。だが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)はチェックもしなかった。私はVARが確認した出来事があった際にUEFAと連係されたモニターを持っているのだが、この場面についてはチェックすら入らなかった。これは驚きだった」と、説明している。
また、ハーグリーブス氏も「彼はバレーボールをプレーしているじゃないか! あれはハンドだ。彼は何をしているんだ。ビビっているじゃないか! ペップがイライラするのも無理はないよ」と言い、「ほとんどすべての選手は(ボールが手に当たると)、手をあげるんだ、みんなだ。選手のリアクションが物語っている。遠くにいたペップもそれを見たと感じた。判定を下さなかったことは、驚き以外の何物でもない」と、言及した。
元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏も「あれはハンドだね。彼は押し出そうとしている。シティの選手のリアクションを見れば、知るべきことすべてを伝えている。全員が反応して、全員が審判に行った。そうだね、そう(バレーボールのように)見えるね。ボールを怖がっているようにさえ見える」と、同調した。
さらに、シティのOBである元イングランド代表MFショーン・ライト=フィリップスも同様の見解を示し「あれはハンドだ。あれが認められてはいけない。信じられない。VARが審判にチェックをするようにせずに見逃したことが理解できない。理解不能だ」と、PKが与えられなかったことに不満を漏らしている。
1-1のドローで第1戦を終えたシティとRBライプツィヒの一戦。3月14日に行われる第2戦では、どのようなドラマが待っているだろうか。