プレミアリーグ、VARの“人的誤審”が波紋 審判の統括組織が緊急会議を実施へ「全職員を呼びよせる」

プレミアリーグでVAR判定の誤認が発生(写真はイメージです)【写真:ロイター】
プレミアリーグでVAR判定の誤認が発生(写真はイメージです)【写真:ロイター】

PGMOL審判長のウェブ氏が14日に全審判員を召集か

 現地時間2月11日に行われたプレミアリーグ第23節では、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の“人的ミス”が発生。この事象をPGMOL(Professional Game Match Officials Limited/イングランドにおける審判員の統括組織)の審判長で、元国際審判員のハワード・ウェブ氏が、14日に全審判員を集め緊急VAR会議を行う予定だという。

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 英紙「デイリー・ミラー」によると、第23節で行われた試合のうち、アーセナル対ブレントフォード(1-1)とブライトン対クリスタル・パレス(1-1)で人的ミスによるVARの誤審をPGMOLが認め、公式声明を発表。「試合におけるVARプロセスの重大な誤りを認め、説明するためにアーセナルとブライトン&ホーブ・アルビオン両方に連絡した」と両クラブへの謝罪とともに検証を進めている最中だという。

 PGMOL代表のクリス・フォイ氏はアーセナルの失点シーンでのミスに言及。「イヴァン・トニーがボールをネットに押し込んだ時、クロスを送ったクリスティアン・ノアゴールはオフサイドポジションにいた。だが、VARはラインを用いてそれを確かめることをしなかった。単純にラインが引かれなかった。これはヒューマンエラーとしてカウントされる。ラインが引かれていれば、ゴールはオフサイドで無効になっていただろう」と経緯を説明している。

 もう1つのブライトンのエクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンのオフサイドでのゴール取り消しについては、クラブ側も謝罪を受け公式声明を発表。「ペルビスがオフサイドポジションにいたかどうかを判断するためにVARルームで引かれた線が誤っており、ゴールは成立するはずだった。このミスには大いに失望したが、クラブはPGMOLの謝罪を受け入れ、これ以上コメントを出すことはない」としている。

 このような事態を受け、PGMOL審判長であるウェブ氏が緊急会議を実施する予定だ。「ウェブは今、何が悪かったのかを話し合うために、火曜日にストックリーパークへ全職員を呼びよせる」と同メディアでは伝えている。

 アーセナル戦のVARを担当したリー・メイソン審判員、ブライトン戦担当のジョン・ブルックス審判員に対してはSNS上で解任すべきとの声もあるなか、PGMOLではどんな結論を出すのだろうか。

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