堂安がFWサラーの「バックアップオプション」に? リバプール専門メディアが推奨「検討すべき」

フライブルクでプレーする日本代表MF堂安律【写真:Getty Images】
フライブルクでプレーする日本代表MF堂安律【写真:Getty Images】

今年で30歳を迎えるサラーのバックアップ選手の必要性を指摘

 昨シーズン、圧倒的な強さを見せたユルゲン・クロップ監督率いるイングランド1部リバプールが今季苦戦を強いられている。プレミアリーグ9位に沈むなか、左ウイングの「バックアップオプションを見つけることを検討すべき」と日本代表MFの獲得を専門メディアが推奨している。

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 リバプールは今季リーグ戦8勝5分7敗の戦績となっており、ここまで1度も5位以上に浮上することができていない。アウェー戦では10試合中6敗を喫するなど、敵地で勝ち点を取りこぼす試合が目立つ。

 不調が続くリバプールに対し、専門メディア「liverpool.com」は、右サイドのエジプト代表FWモハメド・サラーのバックアップとして、日本代表MF堂安律(フライブルク)の獲得を勧めているようだ。

 今冬、リバプールはオランダ1部PSVから同国代表FWコーディ・ガクポを獲得。「ガクポの加入は、ユルゲン・クロップにとって左ウイングのオプションが豊富であることを意味する」と良い補強だったとしつつ「右はまだモハメド・サラーがこのポジションに馴染んでいるに過ぎない」と逆側ウイングの問題を指摘している。

 今年度末に30歳を迎えるサラーについて「遅かれ早かれ、ほかの選手と同じように時間の経過が彼の体に追いついてくるだろう」と年齢による衰えを予想。「その犠牲を最小限に抑えなければならない」と、現状休みなくプレーしているエジプト代表の出場時間を調整していくことが必要だとしている。

 昨シーズンには同ポジションをFWディオゴ・ジョッタが何度かプレーしたが、インパクトを与えることができなかった」と記事では指摘。今季はMFハーヴェイ・エリオットが試されたが「彼のポテンシャルを完全に引き出すにはまだ審査が必要だ」と考察している。

 そんなクロップ監督の抱える右サイド問題への解決策として挙がったのが堂安の名前だ。24歳の日本人MFについて、「カタール・ワールドカップ(W杯)の日本代表で主役となった。ドイツ戦とスペイン戦で得点を挙げ、218分間で2ゴールを記録している」と昨年の国際大会での活躍に加え「ブンデスリーガのフライブルクに到着して以来、フライブルクでも主軸として活躍している」とクラブでも結果を残す堂安に脚光を当てている。

 記事では「堂安はすでに全コンペティションでチームに9ゴール貢献しており、ブンデスリーガでは所属チームで3番目に多い」とさまざまなデータを紹介。イタリアのデータ分析会社「Wyscout」によると、堂安はブンデスリーガのアタッカーの中で1試合あたりの守備成功回数が8.1と3位。また、90分あたり7.45回の守備的デュエルのうち63.16%を制しており、これは90分あたりの守備的デュエル数が5.5回以上のアタッカーでは最多の数字だという。

 こうした点から「戦術的に見ても非常に知的な選手」の堂安を「クロップのように攻撃陣に前線からの守備を求めるシステムにはうってつけの選手だ」と評価しているようだ。

「爆発力を持ち、サラーと同じように右からカットインする能力を持つ典型的な右ウイングだ」と記事内で紹介された堂安。今シーズン初めの米スポーツ専門局「ESPN」のインタビューでは「すべてが上手くいっているのなら、もっと大きなクラブでプレーしているはず。だから満足してない」とステップアップへの意欲も明らかにしている。

 同メディアでは最後に「そんな野心を持つことを知るフライブルクは、もしリバプールのようなクラブがドアを叩いてきたとしても、きっと彼の邪魔はしないだろう」と締め括っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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