英プレミアリーグの今冬「ベストバイ」補強策は? “即”躍動の可能性十分な注目5人

新加入のMFジョルジーニョ、FWミハイロ・ムドリク、MFエンソ・フェルナンデス【写真:Getty Images & ロイター】
新加入のMFジョルジーニョ、FWミハイロ・ムドリク、MFエンソ・フェルナンデス【写真:Getty Images & ロイター】

今冬に決まった移籍のなかから「ベストバイ」5選手をピックアップ

 欧州サッカー界の冬の移籍市場が終了。イングランド・プレミアリーグではリーグ10位と低迷するチェルシーが英国史上最高額の移籍を実現させるなど積極的な動きを見せた。首位のアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドも補強ポイントを的確に埋めて、後半戦に向けての戦力を整えた。今冬に決まった移籍のなかから「ベストバイ」となりそうな注目の5選手をピックアップした。

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■MFジョルジーニョ(チェルシー→アーセナル)

 移籍市場最終日のデッドラインデーにライバルクラブ間で電撃移籍が成立。中盤補強を求めていたアーセナルのメインターゲットはブライトンのエクアドル代表MFモイセス・カイセドだったが、交渉決裂によってこの男に白羽の矢が立った。正確無比なパスで攻撃にスイッチを入れられるイタリア代表MFはガーナ代表MFトーマス・パーティの負担を軽減させる存在として期待が懸かる。怪我の少なさもジョルジーニョの強みの1つで、負傷者の多さに悩まされてきたアーセナルにとっては心強いだろう。また、PKのスペシャリストとしても知られ、今季も2本のPKを成功させている。

■FWミハイロ・ムドリク(シャフタール・ドネツク→チェルシー)

 チェルシーとアーセナルによる場外ダービーが繰り広げられた末、ウクライナ代表FWの新天地はスタンフォード・ブリッジに決まった。プレミアへの適応は未知数だが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で欧州トップレベルの舞台は経験済みだ。サイドからのドリブル突破は元オランダ代表FWアリエン・ロッベンを彷彿させるとの声もある。自慢のスピードを生かしたドリブルとゴールに向かう積極性でチェルシーの前線を活性化させられるか。

■MFマルセル・ザビッツァー(バイエルン・ミュンヘン→マンチェスター・ユナイテッド)

 デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが左足首の負傷により長期離脱が決定。この有事にクラブはオーストリア代表MFの期限付き移籍交渉を迅速にまとめあげた。確かな技術と中盤ならどこでもこなすユーティリティー性を備え、パワフルなミドルシュートも武器とする。バイエルン・ミュンヘンでは献身的な黒子役に徹していたが、ドイツ1部RBライプツィヒ時代にはセットプレーのキッカーも務めた。エリック・テン・ハフ監督のスタイルにフィットすれば、エリクセンの代役だけにとどまらない活躍が期待できるはずだ。

■GKケイラー・ナバス(パリ・サンジェルマン→ノッティンガム・フォレスト)

 スペイン1部レアル・マドリードでのCL3連覇など多くのタイトルを手中に収めてきた百戦錬磨の守護神がノッティンガム・フォレストへの期限付き移籍でプレミアリーグに初参戦。正GKディーン・ヘンダーソンの負傷離脱を受けて代役を探していたフォレストにとってはこの上ないタレントだと言えるだろう。今季はフランス1部パリ・サンジェルマンで国内カップの2試合でしかプレーできていないものの、抜群の反射神経を生かしたセービングは今なお世界トップクラス。昇格1年目でここまで13位と健闘するフォレストを最後方から後押しすることができるだろうか。

■MFエンソ・フェルナンデス(ベンフィカ→チェルシー)

 アーセナルへ移籍したジョルジーニョから背番号5を引き継いだ22歳は正確なパスと持ち運びのドリブルで攻撃の起点となるだけでなく、相手のペナルティーエリア内まで攻め込んでゴールを脅かすプレーが可能。さらに労を惜しまない守備での貢献度も高いのが特長だ。カタール・ワールドカップ(W杯)ではアルゼンチン代表の一員として7試合に出場して優勝に貢献し、最優秀ヤングプレーヤー賞を受賞した。移籍金は英国史上最高額の1億700万ポンド(約170億円)。大きな期待を力に変え、不振にあえぐチェルシーの救世主となれるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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